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2023年散財の旅 ~第68回有馬記念&第38回賞金王決定戦・前夜~ [舟・馬・自転車]

 さて、前置きはいいでしょう。
出馬表:有馬記念 今週の注目レース JRA

 年2回、ダービーと有馬記念しか馬券を買わない、それどころか観戦すらしなくなって十余年。
 ただ今年は1回増えた。

 凱旋門賞いっちゃってるんですよ。現行のガチ競馬ファンにはもうしわけないけど。
 で、現地ではじめて見て、実績もなにも知らないまま日本馬というだけで買ってたんですよ、スルーセブンシーズ。ガチファンにはもうしわけない。
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 それで有馬記念に出るってんだから、そりゃ買わないわけにはいかないでしょう。牝馬だし。
 外枠だけど。
 でもとなりも牝馬で8-8きちゃったら、こりゃめでたい。いいじゃないか。

 あとは例年どおり、見境なく外国人騎手ボックスでいいかなと思ったが、人数多いし、さすがにしぼります。
 昔の感覚で馬柱をみたら、どうしたって3歳で有馬記念を勝つタイプのタスティエーラでひとつ。
 同様のソールオリエンスは最内枠が気持ち悪いのでやめておく。牝馬じゃないし。外国人騎手じゃないし。

 というわけで13・15・16で適当に。
 なんだこの選び方。こんなんで凱旋門賞いっちゃって、ほんとガチファンのみなさん、もうしわけありません。

 まあいいや。本番はその後よ。

出走表|BOAT RACE オフィシャルウェブサイト

 とりあえず石野だけども。5日目、みごとなまくりでしたねぇ。半分以上は池田浩二のおかげともいえるが、決定戦で1号艇をとるって、こうなるべくしてなって、そこに収まるものなんだろう、と。こりゃ勝ちますよ。

 その他も枠なりの着順しかとれなそうな雰囲気もあるが、ちょっと気持ち悪いのは、トライアルはなんだか2号艇ばかりピット離れで遅れている印象があることで、じゃあそれで平本が遅れるかといえばたぶんそんなに都合よくいくことはないのだけども、思いきって切ってしまう理由にはなる。
 で、そのピット離れの印象を植え付けてくれた峰竜太の4日目もどうしても気持ち悪いので、ここも思いきって切ってしまおう。

 逆に好印象なのが、茅原の4日目の3着。あの池田への食らいつき方で、2、3着に粘り込む姿が見えますね(せっかくの2コース進入が水の泡になったの5日目は知らん)。

 1-6=4・5を厚めに、1-6=2・3も念のためちょろんと。
 あ、それと、茅原で6号艇といえば、いつぞやの平和島と同じではないか。有馬記念と気分次第で6-1-全なんかも買ってたりして。

 まあとにかく、石野選手。ふつうにまわってくれば勝てます。よろしくお願いします。


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2023年フランスの旅・16 [地方遠征]

 本日こそほんとうに、この旅の最終日。20:30の飛行機で帰る。夕方までロンドンに居座って、まだ行けていない場所へ行ってやる。
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 はいこっちも。昨日の時計の店のすぐ近くなのたが、日中にまた来てみた。

 続いて、前回のロンドン滞在では訪れなかったテート・モダン。
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 ここにも便器がある。
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 さて、また移動して昼飯。
 いや、昼飯というかなんというか。
 アフタヌーンティ。
 彼女たちがなしえなかった本場イギリスでのアフタヌーンティを、おれが代わりにかましてやろうかと。
 もちろん、小汚い日本人おじさんひとりにはハードルが高いチャレンジになる。
 そこで選んだのがーー
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 また来ちゃった、大英博物館。ここの上階のレストランなら戸惑う観光客に慣れているだろうし、昨日様子を伺っていたら飛び込みでもいけそうだったので。
 ただ、13:30に行ったら満席。予約しておくのでまた1時間後に来てほしいと。
 本日はお茶を飲むためだけに来たのだが、まあせっかくだし昨日観れなかったエリアにも行きましょう、と、ぷらぷらしてから再来店。

 さあさあ。おれのティータイムだぜ。
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 £35! 日本円に換算するのが恐ろしいぜ。彼女たちが予約せずに行って入れなかったところのものよりはリーズナブルなんだろうけど。
 紅茶とスコーンは美味しゅうございました。紅茶とスコーンは。

 たとえ価格がどうだろうと、味がどうだろうと、魚を揚げただけのものだろうと、腹に入って出てくりゃ同じ。そこに真理はあるのかどうか。
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 あ、これヘビですけど。

 なんだかんだで値段分は腹がパンパンになるので、まあいいや、これもいい人生経験だ。

 次。ここは前回も行ったが、当時日本でラファエル前派展開催中で所蔵品がごっそりなかったテート・ブリテンへ。
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 ただ現在、今度はテート美術館展で、またごっそり日本に行ってしまっているというのはどういうことだ。
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 それで当時観られなかった、ミレイのオフィーリア。悔しいから日本では観に行かなかったがな!
 たぶん、今現在、ターナー作品もごっそり日本へ行っているはずなのだが、それでも溢れるターナー。前回来たときとは配置が変わっていて、一部屋どころか一区画数部屋まるごとターナーセクションになっていて圧巻だった。まあ、半分ぐらいはなにが描いてあるかわからないんだけども。
 あとはーー
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 ーーいやべつに。美しいなぁと思って。
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 さてもう夕方。預けた荷物を受け取りにホテルへ向かう道すがら。
 何度も前を通っていたが、開店時間とタイミングが合わず、あるべき姿が見れなかったので、あらためて。
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 お店の方も、気持ち悪い日本人を受け入れてくれてありがとう。
 有志の方、機会があれば、カードがだいぶ色褪せてしまっているので、新たに提供してみてはいかがでしょうか。

 さて。

 いやしかしほんと、物価高と円安である。
 過去のヨーロッパ旅行は“またいつか来よう”と思えていたが、今回は“もう来ることはない”という思いが強い。
 思い残すことはなーーくはないが、限られた時間と懐具合の中、やれることはやった。
 ラグビー観て、凱旋門賞観て、聖地巡礼して。人生最後の贅沢かも。

 ということで、はい、もう帰ります。さすがに2週間は長すぎた。疲れました。お金がありません。

 ありがとうございました。
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2023年フランスの旅・15 [地方遠征]

 とうぜん、ibisアールズコートに泊まったからには朝食をいただかなければならない。というか、朝食を食べたいのではなく、朝食会場に入りたいだけなのだが。
 で、9時に入ったら、ほぼ満席。なんだよ、混んでるんじゃん。それならそれで部屋のアップグレードなんてしなくていいのに!
 唯あずの席も埋まってる。
 おい、そこ大事な席なんだからホテルのひとも『ザ・ベストテン』の寺尾聰のソファみたいに、おいそれと座れないようにしておいてくれよ!
 とりあえず朝食終了の10時ギリギリまで紅茶を飲みながら粘って、やっと空いた席に座る。
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 テーブル配置が違うが、勝手に動かすのもあれなのでひとまずこのままで。
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 向かいにあずにゃんがいるものだと思って。
 ちなみに、あずにゃんの右奥に4人組がいてずっと喋り続けて10時を過ぎ、それでもどかないからやむなくそのまま撮影。ほら、違和感ありありでしょ。グーグルの消しゴム機能で消したのさ。もっと性能のいい画像処理ソフトもあるが、さすがに旅先でスマホだけでは無理。というかスマホでここまでできるんだからたいしたもんですよ。ほんと、この旅ではグーグル先生にお世話になりっぱなしです。

 さあチェックアウトをし、いったん荷物を預け、聖地巡礼を。
 ただ、部屋の変更により妥協が生じたため、なんだかもういいや、という気分になってしまった。
 とりあえず先達たちのありがたい教えを元に、わかる範囲、無理のない範囲でまわれるところだけまわる。あとはもう関係ないところでも行きたいところに行こう、という感じにする。
 まずはホテル周辺の徒歩圏内で。
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 このブロンプトン墓地にて発見、犬フンポスト。
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 作中ではハイドパーク内として描かれるが、先達たちによるとパーク内で場所を特定するのは困難だということなので、念のため撮影しておく。

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 外装をプチ修理中でまだ開店してなかった。いいや、次のホテルも徒歩圏内だし、明日また来よう。
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 まったく、どこもかしこも工事中。
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 続いて件のハイドパークに行ってみる。
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 広すぎて、フンポストだけでなく、通常の風景カットすら特定が難しいとのことだが、わたしもハナから探すつもりはなかったので、いいか、こんな感じで。とにかくハイドパークへ行きました、という事実だけでいい。

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 次。大英博物館。前回行っているのでここは悔しくないのだが、とりあえずこれだけは。ロゼッタストーンとしてしか見てなかったので。
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 律ちゃんのお墓。
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 さあ、いったん巡礼は置いといて、こっちの趣味にいきましようか。

 ああ、獅子乗り文殊、かっこいい。
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 はい次、ナショナルギャラリー。
 「ケイト・モスでーす」(くりぃむ上田)
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 そしてこれはやばい。ミュージシャンのポートレートの展示なんだが。
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 夕方近くなってきて、巡礼に戻る。
 例のホテルに泊まることと、もうひとつ、どうしても欠かせない地。ライブ会場。
 本来なら作品どおり、最終日にギリギリまでいて飛行機に間に合わないかもと焦ることまでなぞってこそだとは思うが、どうやら明日は天気が芳しくないそうで、それではダメなのだ。そう、スカイハイなのだ。晴れているうちに。
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 彼女たちが見上げたロンドンの空は、どこまでも高く、澄み渡り。
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 よし、たぶんステージはここだ。
 
 スカイハイ!!
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 ありがとう。ありがとう!
 このためにロンドンへ来た(ラグビーは?)。
 もうなんだか泣けてきた。

 勢い、ロンドン・アイにも乗ろうと思ったが、あまりにも価格が高くて、それですぐに萎えて止めた。もういい、あとは惰性だ。
 ただ達成感だけはあるので、それに酔いながら、ロンドン・アイ眼の前の観光客向けファストフード店でフィッシュアンドチップスを食ってみることにした。ロンドン滞在2回目で初である。
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 不味いまずいといわれるが、べつにそうでもない。いや塩さえかけてしまえば、単純にほぼ塩と油だけの料理であり、単純に誰が食っても美味い。不味くなりようがない。
 ただ、これで£13。いやあ、2度目はないかな。

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 鳥が画面の真ん中で飛んでいてほしかったが、ちょっと無理。

 まだ日のあるうちに。前回は陽もどっぷりくれた後だったので。
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 そしてまた移動しているうちに陽が暮れて。
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 さすがに時計は動いてなかった。

 ibisに戻って荷物を引き取り、次のホテルにチェックインしてからまた。もうあまり聖地巡礼は関係なく、ただの夜景撮影で。
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 ビックベンはライトアップされてなかった。
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 最後、例のスーパーマーケットで買い物。
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 フィッシュアンドチップスで腹がパンパンだったので、ちゃんとした晩飯はもういいのだが、今度こそ本当に今回の旅最後の夜である。量はどうあれ最後の晩餐としようではないか。
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 なんだこれ。
 まぁ、彼女たちは寿司を食えなかったので、かわりにおれが、ってことで。
 いやしかし、日本のスーパーの寿司と変わらない味で、逆にびっくりした。

 とにかく、明日の午後、もう少しまともなの、寿司と同様、彼女たちが味わえなかったものを味わってから帰るつもりなので、こんなものでいいか、と。
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2023年フランス(だけじゃない)の旅・14 [地方遠征]

 さらばフランスとはいったものの、そこはまあ帰るにはいったんパリに戻らなくてはならなくてだね。
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 なおかつ、フランスから出国するまでパリで2、3時間の余裕があるんですよこれが。
 じゃあまあ、ニースでシャガールを観れなかったのもあるしーー
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 また来ちゃった。ポンピドゥの現代美術館。
 とにかくあまり時間の猶予はないのだが、それなりに高い料金を払っているのでひとまず常設展をぐるっと一周し、まずはデュシャン展ーー
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 ーーじゃなくて、よく見たら『デュシャン賞』展だね、これ。ただでさえデュシャンなんかよくわからないのに、さらなる最新アートなんかわかりゃしませんよ。
 とにかくシャガール行こう。

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 まあシャガールだってわたしのような素人にはわからないっちゃわからないんだけども、でも、観てるだけでこんなに幸せな気分になる作品をつくれる作家は他に知らない。
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 今回はシャガールの他ジャンル芸術とのかかわりがテーマだったのだが、オペラ・ガルニエの天井画のデッサンなんかも出ていて、ああ、またパリに来なければいけない理由ができてしまった。オペラ・ガルニエ、見学だけてもいいから入らなくては。

 前回はミュージアムパスでの入館だったため行かなかった別料金の特別展だが、€2増しで済むのでせっかくだから行ってみた。
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 近接がテーマの写真展らしい。
 で、これがまたなかなか良くて。時間がないのに。
 マン・レイがなぜ評価されているのか、なんとなくわかったようなそうでないような。
 あとこれ、作品の撮影が自由で、客はみんなバシャバシャやっていたのだが、絵画や彫刻ならまだわかるが、誰かが撮影してプリントしたものを、また撮影するってどういうことかな、と。いや、これも新しい芸術のカタチなのかな、と、思ったり思わなかったりーーしている余裕はないのだ。
 こんどこそさらばパリ、フランス。
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 で。

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 そう。
 まだだ、まだ終わらんよ。

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 ロンドン!

 往きでパリ直行便がとれないということは、帰りだってとれませんでしたよ、ええ。
 で、乗継便を探したら(マイル特典を使える便です)、パリーロンドンー北京ー羽田というのがみつかって、ロンドン!
 じゃじゃじゃあ、パリから陸移動で、ロンドンからでも席とれるんでしょ?

 ロンドン!!

 前回行ったのがもう10年近く前。
 あまりにも遅すぎる『けいおん』デビューが5年ほど前。
 劇場版を観るたび、忸怩たる思いにかられていたのだが、ついにその気分を払拭する機会がやってきた。けいおん聖地巡礼だ。

 それでロンドン乗継ではなく、ロンドン発でポチッとな。

 これで往き羽田ーミュンヘンートゥールーズ、帰りロンドンー北京ー羽田という、複雑怪奇な旅程が成立した。

 そうするとこんどは、ホテルである。
 乗継ではないのでしっかり2泊する。とうぜん、彼女たちか泊まったibisアールズコートは必須として、間違えた方のibisロンドンシティにも1泊なんてどうかしら、と思って調べたら、両ホテルとも、わたしの滞在予定の9、10日だけべらぼうに高い。なに、ロンドンてなにかあるの? 特に10日はシティで4万円超え。アールズコートでも3万超えで、昨今の物価高と円安があるとはいえ、ちょっと手が出せない。
 ibisはヨーロッパ中に展開しているチェーンホテルで、そもそもベースはリーズナブルな価格なはず。よくパックに組み込まれるようで、だから彼女たちもここに泊まったことも理にかなっているわけだが、さてどうしたものか。
 アールズコートには、どんな価格だろうと泊まらなければロンドン滞在の意味がない。9日は最安の部屋(というか彼女たちが泊まっていたのはそのタイプ)で2万円台なので奥歯を噛み締めながら予約。10日になると3万円台に突入するのでもうあきらめ、別のホテルを予約した。1泊でもすればとりあえず目的は果たしたことになるだろうと自分を納得させて、いざ。もうラグビーを観に来たのかなんなのか、よくわからない。

 ユーロスターでロンドン到着後、まっすぐにホテルへ。
 駅を降りると、うひょー!
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 いや、ここはまた明日、明るいうちに。

 で。
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 ああ、外観は変わってない。ありがとう。
 感慨にふけるのもそこそこにチェックイン。
 すると、レセプションのお兄さん、

 「部屋が空いてるのでアップグレードしておきましたよ」

 え? ちょっ! まっ!

 知ってる。客室の一部をリニューアルしてちょっと高めの価格設定にしてるのは。
 でもこっちはその古い部屋にあえて泊まりたくて、一番安いタイプを予約したのさ。
 しかも空いてるって。需要があるから高かったんじゃないの?
 それにそっちだって、日本人男がわざわざ高い価格の日にあえてこのホテルを選ぶ理由はわかるでしょうが。いままでどれだけのキモい日本人がここに泊まってきたか。

 「ごめん。わかるでしょ? お兄さん。古い部屋に戻しなさいよ」

 なんて交渉できる英語力などわたしにはないので、「さ、さんきゅ」と喜んだフリをして、部屋に入りましたよ。IMG_20231009_194534070_copy_1441x1081_1.jpg
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 ああ、雰囲気がぜんぜん違う・・・。
 まあリニューアルしただけだから間取りは変わらない。面影はある。もうそれで納得するしかない。高い金払ったのに、なんて思わない!

 もうとにかく散歩する!

 そういえば前回は眺めるだけたったタワーブリッジ。気晴らしに渡る。
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 だからなんだ。
 いやもうしょうがないんだけど。

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 もういい。明日、いろいろまわろう。それで埋め合わせになれば。
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2023年フランスの旅・13 [地方遠征]

 ナントには22時に到着。夜も遅いのにAirbnbで借りる部屋のオーナーのマダムが出迎えてくれた。
 今回は初めてのAirbnbを3箇所で利用したが、3人のホストはみなさん気のいい方々で、ことばの通じないわたしともなんとかコミュニケーションをとってくれて、とくに困ることなく過ごすことができたーーのも全部グーグル翻訳のおかげです。ほんとありがたい。

 さて、夜も遅いが腹は減っている。夜歩きがてら、開いているマクドナルドを調べて街へ出た。

 カフェでは試合を終えたばかりのウェールズファンが騒いでいるが、そこ以外はこれといって。パリや昨夜のボルドーが特別なだけなのか。
 教会やらも観光客が喜ぶようなライトアップがされているわけでもないので、ハンバーガーを胃に入れて、さっさと帰ってしまった。
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 翌日。試合は13時からなので、午前中は軽く観光。ブルターニュ大公城。
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 中には有料で歴史博物館もあるが、トゥールーズで痛い目にあっているので、早めに行動。遠慮しておく。

 では。
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 結果はみなさんご存知のとおり。

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 いい試合でした。ありがとうごさいました。
 2027年はオーストラリア開催。ヨーロッパよりは行きやすい。そしてわたしは南半球へ行ったことがないーーああ、決まりかな。

 試合終了が15時。街に戻ってもまだ16時。フランスもこれで最後だ。ぎりぎりまで観光してやる。

 ルーヴルとポンピドゥーの現代美術館を合わせてギュッとしたようなナント美術館はたいへん観ごたえがあり、続いて向かったレ・マシーン・ド・リルがすごかった。
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 とりあえず動物を巨大マシン化し、とりあえずひとを乗っけて動かし、できれば飛ばす。
 こどもはきゃっきゃしているが、どうかしてる。
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 狂気の沙汰。
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 いいぞ、もっとやれ。
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 日本でももっとすごいの造ってくれと思うが、安全性云々とか、採算が採れないとかでできないんだろう。
 フランスだと、これも芸術の一環として補助金がけっこう出てるんだろうしね。

 さて。
 ちょうど隣に例のラグビーおまつり広場があったりーー
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 店舗がすでに閉まったあとのパッサージュ・ポムレに行ってみたりしたがーー
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 ーーけっきょくどうしてもまたあいたくなって、日が暮れてから、ドックに入ってるぞうさん。
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 やっぱり狂ってる。

 そしてフランス最後の思い出をこれにしたわたしも狂っているのかどうか。

 というわけで、明日、フランスを発ちます。
 またいつか来ますよ。
 オリンピックーーは、さすがにむり。
 次はいつものように冬に来たいですね。
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2023年フランスの旅・12 [地方遠征]

 で、ナントまでの道のりの最後の宿泊地はどこにするか。
 ここもあまり迷いはない。
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 はい、ボルドーでございます。
 下戸のわたしにワインなど興味あるわけもないのだが、通り道にあるのだから寄らないわけにはいかないだろう、と。
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 金曜の夜。とにかくひとが多い。
 道にあふれるひとの密度は、明らかにパリより高い。それほど広くはない繁華街に殺到しているのだろうが、パリと違うのは、圧倒的にアジア系外国人観光客が少ない。パリではあれだけ聞こえていた中国語がまったく聞こえない。街は観光客よりも地元民で賑わっている印象だ。
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 ちょうどラグビーのフランス対イタリアを、そこかしこのカフェのテラス席で放映していて大騒ぎだった。
 そしてそれとは関係ないが、カンコンス広場が大変なことになっていた。
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 なにこれ。まるまる遊園地ができてる。
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 調べてみると、どうやらこの広場は定期的に様々なイベントを1ヶ月弱の期間開催しているようで、わたしはたまたまこれに当たったようだ。
 もうひとつ、パリの趣きに一線を画す要素はトラムである。
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 中心部、繁華街を堂々と突っ切っていて、街の景色の一部になっている。
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 リスボンを思い出すが、こっちはそれなりの長編成で「そんなとこ通るの?」、と。
 翌日も習性でついつい。
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 さて、こんなことにかまけている時間はない。
 下戸ではあるが、ほらせっかくボルドーにいるんだし。
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 シテ・デュ・ヴァンという、ワイン博物館。
 説明はオーディオガイドが中心で、もちろん日本語設定はないのでお手上げだが、体験型の箇所も多く、文字情報がある箇所は、ありがとうグーグルレンズ。ほんと便利になりましたね。
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 フランス語か英語を理解できればなおよいが、そうでないわたしもけっこう楽しめました。
 で、ここ、€22もとられる。ルーヴルより高い。
 その理由はたぶんこれ。ワイン1杯の試飲がついているのである。
 本日のワイン。ここから選べと。
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 わかんねえよ。
 ただ、スマホでリストと風味の特徴を表示でき、そうすればありがとうグーグル翻訳ーーま、それを見ても例のあのワイン語なので日本語訳されたところでやっぱりわからないので、じゃ、せっかくだしボルドーの、リストのいちばん先頭のやつくださいな。
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 うん、ワインの味がする。不味いとは思わないし、むしろ美味しい。ただ、アルコールがない方がいいね。ウェルチの方が美味い。そしてファンタグレープ最強。

 この量で若干へろへろになりながら、残りの時間、ボルドーをふらふら。
 ーーちなみにわたしはボルドーシティパスなるものを買っていて、24時間で€32。ボルドー内の様々な施設が無料になり、シテ・デュ・ヴァンも午前入場なら無料(午後からは€5追加)で、トラム、バスが乗り放題ーー
 とりあえず、パスが使えるあれやこれやの美術館をめぐる。
 CAPC現代美術館は、ポンピドゥーの倉庫の役割をになっているそうで。だからなんだというと、べつになにもないんだけど。作品はわけわからないし。
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 古い建物と新しい作品の掛け合わせはかっこいいと思いましたよ。
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 昼の遊園地へ。
 フランスの観覧車といえば、世界最高速といわれるル・マンサーキットのものが有名だが、これもけっこう速い。フランスはこれが標準なのではないか。
 そしてよく見ると、ゴンドラがむき出し。もはや絶叫マシン。
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 さて、そろそろナントへとむかう。
 とくに目的もなく泊まった街であったが、存外楽しめてしまった。ボルドー、いい街でした。
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2023年フランスの旅・11 [地方遠征]

 アルルをあとにして、次、南西部はどこに行こうかと。
 これはもうあっさり決めた。

 ツール・ド・フランスでほぼ毎年登場する、自転車ロードレースファンにはおなじみの街。さらには、自動車レースファンがモナコに行って、じゃあここにも行かないのはだめでしょうという、市街地コースとして知るひとぞ知る街。

 はい、ポーでございます。

 夕方到着し、駅を出るといきなりーー
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 コース徒歩一周は明日やるから、ここはとりあえず置いといて。

 街の中心部は台地の上にあり、駅前とを結ぶケーブルカーが運行している。無料。ありがたいですね。
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 いったん宿に入り、少し休憩してから夜の街に出る。
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 ポー城。
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 日本人の感覚からすると、「ぽー」という音の響きから、なんとなく“かわいくて小さい村”をイメージしてしまうが(『ポーの一族』を読むとまた違ってしまうのだけど、ややこしいからいいや)、実際に来てみるとじゅうぶん近代的で、“村”ではなく、立派に“都市”であった。
なるほど、フランス国内では観光地として人気らしい。
 ただそこは、都市は都市でもあくまで地方都市である。とにかく店が閉まるのが早い。カフェ、レストラン以外はまだ陽の暮れないうちに閉まりはじめ、ほとんどのスーパーも20時には閉まってしまい、わたしも危うく夜食を買いそびれてしまうところだった。まあしかしパリ以外はこんなものなのか。
 またそのカフェ、レストランも、ポー城周辺のいわゆる旧市街と呼べる狭い地域に集中していて、そこを離れると閑散としている。
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 それでいて風情のある路地裏があるわけでもなく、べつに教会もライトアップされているわけでもなく、なかなか夜歩きに張り合いがない。
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 ただ、起伏があるぶんだけ趣きがある。
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 うん、ここは日中楽しむ街なのかな。

 で、翌朝。
 ポー城から。中はフランス語ガイドツアーでしか入ることができないようなのであきらめ、まわりをふらふら。
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 ああ、いかにもヨーロッパの城って感じがしますねえ。

 さて、グランプリコースへむかう道すがら。ピレネーを望む。いやわかりやすい。
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 さあいよいよポー市街地コース一周といきましょうかーーとはいえ、わたしもレース中継を観たのはJスポで数回しかなく、コーナー名などあっても知らないので、画像だけでじゃんじゃんいきますよ。全長もモナコよりさらに短いので。
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 フェンスが設置されたままで、向こうは駐車場と公園になっているが、レース時はおそらくここがピットとパドックではないかと。

 直線を超えて、駅前のコーナー。街が崖の上にあるのがわかりますね。まさに崖の上のポーですな! な!!
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 坂を駆け上がっていく。
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 しかし道幅が狭い。モナコもたいがいだが、ここもすごい。ここをF3とはいえフォーミュラカーが、1台づつのタイムトライアルでなく何十台かで一斉にレースをするのだからおそろしい。
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 ボーモン公園の周囲をぐるりとするのだが、それを抜けたあたりがいちばんやばい。レース時はフェンスが設置されるとはいえ、民家の目の前をフォーミュラカーが駆け抜けていくのだから狂っている。
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 ここを抜ければ最後の直線。
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 はい、おつかれさまでした。

 で、そろそろ宿に荷物をとりに帰りましょうか、と思いながらふと黄色いオブジェが目に入る。崖の上からも見えていて気になっていたので近づいたらーー
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 さすがツール・ド・フランスの街。歴代優勝者と名場面を裏表にしたモニュメントだった。これはステキ。
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 まだ今年のぶんはない。
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 ポーは自動車レースと自転車レースの街。というかもはやJSportsの街ではないか、これ。
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2023年フランスの旅・10 [地方遠征]

 凱旋門賞の10月1日から、8日のナントでのラグビー、アルゼンチン戦までどこでどう過ごすか。
 毎度パリに行くたび、もっと長く居たかったと後悔するので、できるだけここは長くしたい。とはいえ、せっかくだから他の街へもたくさん行きたい。モナコ行きを組み込むことはF1ファンとしては絶対条件なので、じゃじゃじゃじゃあ、南仏から南西部をたどって、西部のナントまで行き着こうか、と。
 すべて鉄道移動になるのでsmcfの公式サイトを睨みつつ、とりあえず南部、南西部、西部で1泊づつしようと。
 で、南部。ニースかモナコで泊まるのがいちばん手っ取り早い。コート・ダ・ジュールで逢いましょう。高橋由美子の歌声が聞こえてきますね!
 しかしコート・ダ・ジュールはいわずもがな、世界に名だたる高級リゾート地である。宿はとうぜん高額。airbnbもたくさんあるが、やはりどこも高い。
 じゃじゃじゃあ、少し離れてプロヴァンスはどうでしょう。もうこうなるとエクス。
 某藩士に選択肢はない。
 ただ、本編を観てもネットを検索しても、彼らが泊まったホテルがどこなのかがわからない。もしかしたら水どう版地球の歩き方に掲載されているのかもしれないが、あいにく持ってない。
 うーん、ここで決まりかと思ったが、あのホテルに泊まらなければ意味がないし。
 さてどうしたもんかと地図を眺めていたらーーあった。
 夜に滞在してこそ意味がある場所。
 このためにオルセーで目に焼き付けておいたんですよ。
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 アルルでございます。

 こっちは実物を観たことないけど。
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 はじめはテラス席に客が大勢いて撮影を躊躇し、ほかをまわって戻ってきたら閉店していた。
 こちらの方が実物に近いからいいといえばいい。しかし、橋の方もそうたが、近い構図を探ってもしっくりこない。星も見えないし。
 まあしかし、そりゃそうなんだ。作品は、ゴッホが見たかった理想であり、ゴッホに見えていた世界なのだから。ゴッホの目にはああいうふうに星が輝いていた。

 あれですね。『けいおん!』の最初の合宿の花火。あれは澪に見えていた花火なんですよ。
 それと同じですね。ね!

 あ、さて。
 あとはアルルの夜をふらふら。
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 なんだか、ゴッホを抜きにしても、この街を選んでよかったな、と。
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 とはいえ、翌朝もゴッホまつり開催。
 次の街への出発は昼12時なので時間はある。
 片道徒歩40分ほどかかるが、ちょうどいい散歩になるからと、あの跳ね橋へ。
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 ここはすでに護岸工事がされていて、そのままの景色は望めない。そもそも、橋、上がっちゃってるし、これ当時のままではなく復元されたものらしいので。

 街に戻る。どこもかしこも工事中。
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 まだちょいと時間があるので、サン・トロフィーム教会。奥は有料の回廊があるが、ごめんなさい、そこまでの時間はない。
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 ありがとう。いい街でした。
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2023年フランス(モナコ)の旅・9 [地方遠征]

 朝もはよからオルリーで、悪名高きLCC大手、イージージェットに乗り込む。
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 とはいえ、荷物のルールなど事前によく確認してチケットを買っておけばなんの問題もない。席の間隔も日本国内線と大して変わらなかったし、幸い、わたしの乗った便は遅延もなかった。

 で、ニースに到着したのだが、べつに用はない。いや、ポンピドゥでシャガールにあらためて心酔しておいて、その名を冠したシャガール美術館に行かないのはじつに惜しいのだが、どうしても行かなければならない場所が、コート・ダ・ジュールにはある。
 そのために身軽になるべく、荷物を預けようと、事前に調べておいた、駅構内にあるという預かり所を探すも見あたらない。これはおかしいとさらに検索したら、事前情報は古いものだったらしく、現在は預かり所は廃止になっているそうな。で、“Bounce”なるアプリを使って、それに登録されている民間の預かり所を探せ、と。個人商店やホテルが登録しているらしい。それでニース駅周辺で探してみたらわらわら出てくるので、とりあえずいちばん近いところを選んでみようか。
 ただ、料金を支払って予約まで至らないと、詳しい住所や店舗名が表示されない。
 なんだよ、随分とあやしいじゃないか。行ってみたらもぬけの殻の登録詐欺とかじゃないの?
 と、疑いながらアプリ内地図で示された場所へ行ったら、案の定なにもなく、向かいのバーかもと思いBounce登録を示すステッカーを探すが、見当たらない。
 うへえ、だいじょうぶかこれ、と、アプリ内地図でなくグーグルマップで店舗名を調べたら、同じ道路上で2、30mほど離れた場所にあった。
 なんだよもう。おそろしいよ。
 で、行ってみたらこれまたあやしい、営業しているかどうかもわからないアジア食材店で、ドアは開いていたので恐る恐る中に入り、店主らしきアラブ系と思われるおじさんにアプリ画面を見せたら「ああ、Bounceね。荷物はひとつ? はいはいそこに置いていってね」みたいな感じで気さくに慣れた対応。疑ってごめん、おじさん。ただ、これからBounceを利用される方、アプリ内地図は疑ったほうがいいですよ。
 そんなこんなで時間を食ってしまった。やばい。そんな余裕は、じつはない。目的地はニースではない。

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 これではわからないだろうけど、モナコですよ、モナコ。
 モナコといえばなんだ。カジノか。ああ、ラスベガスでは入り浸ったねえ。でも、今回は違う。

 モナコといえばなんだ。そう、F1ですよ。
 F1のテレビ中継が始まって幾年月。グランツーリスモ等でかなりの再現度でコース収録されるようになってからもだいぶ経つ。そんなテレビ画面でしか見たことのない憧れのグランプリコースを徒歩でーーそう、運転免許もってないしーー1周し、肉眼でその景色を捉えてやる。

 時間は13時。この後またニースに戻って、16時の鉄道に乗らなければならない。時間に余裕はあまりないので、他の見どころはすっ飛ばす。音速の貴公子に、おれはなる。

 で、どうせならスタート位置から始めたいが、あとで本当に音速ばりのダッシュをかまさなければならなくなるのは嫌なので、駅出口、第1コーナー、サンデボーテ付近から始める。
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 中継やオンボードカメラではあまりわからないが、かなりの勾配だし、横には高級店が連なっている。
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 これも中継ではフェンスが邪魔でなかなか映らないカジノコーナーの、まさにカジノを過ぎ、ミラボー、ロウズヘアピンへ。
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 ポルティエ手前にマシンの銅像があり、いちおう立ち入り禁止になっているようなのだが、観光客はじゃんじゃん入っている。
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 そしてトンネルへ。
 懸念はここで、自動車専用道路だとばかり思っていたのだが、ちゃんと歩道もあった。これできっちり1周できる。
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 海も見える。
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 トンネルを抜け、ほぼ唯一のオーバーテイクポイントのヌーベルシケイン。
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 ここで思わぬ誤算。トンネルは行けたが、なにやらヨット博覧会があるとかないとかで、会場設営中。海っぺりに立ち入ることができない。
 シケインカットでペナルティだが、こればかりはしょうがない。コースに戻る。
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 ラスカスから最終コーナー立ちあがり、直線へ。
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 グリッド位置は残ったままで、見えづらいが“1”とある。

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 はい、ありがとうございました。
 ゆっくり撮影しながらでも1時間半。まだ王宮などに行く時間はなくもないが、なにぶん鉄道は遅延が心配だ。早めにニースに戻っておいて損はない。予定より1本早い鉄道でモナコを後にした。
 たった2時間弱の滞在ではあったが、水どうよりは長い滞在でしたね、ええ。
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2023年フランスの旅・8 [地方遠征]

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 宣言どおり、さっそくケ・ブランリ美術館へとむかう。

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 興味深い建物だが、全容が見えない。

 はたしてどれだけ混んでいるかと懸念していたが、がらがら。そりゃそうだ、外国人観光客はフランスに来てまでフランスっぽくないものは観たくはないだろうし、地元客だって平日の昼間にわざわざ来やしないだろう。

 中に入ったら入ったで、展示物もミステリアス。
 というか、もう期待どおり。最高だよ。
 仮面仮面仮面。アタマがおかしくなりそうだよ!
 仮面以外もすべていい。とくにアフリカ、オセアニア。意識が別の次元に飛んでいくよ!

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 なんか稲中を思い出す。
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 チョッパーがいた。
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 おっぱいのみたいの?
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 続いてロダン美術館へ。それなりに混んではいたが、並ぶほどではない。
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 おー、なんだかスムクリ!
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 マイケルが意識したかどうかは知らないし、たぶんしてないけど、このポーズに感じる美意識が、マイケルとロダンに相通じるところがあるんでしょうね!

 さあ次はいよいよオルセー美術館。
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 ケ・ブランリで思いのほか時間をとってしまったので、すでに14時。入口には大行列ができていた。
 ただ幸いなことに、時間指定予約をしていなくても、ミュージアムパスを含めたチケット保有者も優先的に入場させてもらえて、15分ほどでセキュリティを通過した。ありがたや。

 入って真っ先に目に入る自由の女神。
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 パリに何体あるんだよ。というか、前回来たときあったっけ。

 たしか改装していたはずなので、一部様相が一変している。
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 5階のカフェってこんなんだったっけ。
 というか、2階にもカフェがあるのだが、どっちか新しくできた? どっちかしかなかったような。まあいいや。

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 地獄の門をハシゴ。
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 これもねえ、大昔に日本に来たとき、どれだけ並んで観たことか。
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 そして、ポンポンのしろくまは、やっぱりかわいい。
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 おっぱいのみたいの!
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 あ、さて、わたしがオルセーでいちばん好きな作品。
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 ミレーは、落穂拾いより晩鐘がいい。
 宗教とはなんぞや、と。
 より幸せになるためではなく、きょう1日を生きられたことへの感謝。素朴で透明な祈り。オルセーに来るたび、観てはほろほろ泣いてる矮小な日本人はさぞ滑稽なことだろう。

 もうひとつ。
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 観ているだけで幸せになるような。
 ゴッホもこの星空を目にし、絵にするその時は幸せだったんだろうと思うと、やっぱり泣けてくる。
 で、これをいつも以上にしっかりと目に焼き付けておかなければならない理由があるのだが、また明日。

 18時、オルセーは閉館。
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 ひとまずすることはないので、オペラ座の方までヴェリブを走らせてみたり。
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 どこもかしこも工事中。
 あ、もしかして、オリンピックに向けて一斉にってことなのかしら。

 バーガーキングでぼんやりしていたら日も落ちてきて、さあ、締めくくり。
 今夜は、パリ最後の夜。最終ステージはもちろん自転車でシャンゼリゼ爆走でございますよ。
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 そして凱旋門をのぼる。
 恒例。定点観測。来るたびにカメラが変わっているので、いいベンチマークになる。
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 というわけで、さらばパリ。また来ますーーとは云えないかな。この物価高、円安は一朝一夕でおさまるわけもなく、今回のようなイベントがないかぎり、さすがに無理かな、と。
 パリの宿を探しているとき、そういえば、と、初めてのパリ滞在で泊まったホテルを検索しても出てこなくて、もう潰れたのかなと、さらに調べたら、オーナーが変わったのか、改装して名前も変わっていた。
 で、当時7000円で泊まれていたのが、いま50000円ですってよ、奥さん。

 こんな状況なんで、しばらくは無理。だから本当にさよならかもしれない、パリ。しっかり目に焼き付けておく。
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