懺悔 [はじめてのイタリア~ひとりでぇできたぁ~]
わたしはこの世に生を受けてから、数々の罪を犯してきた。
法律をやぶるということではなく、あくまで“罪”。
つかなくてもいいウソをついたり、約束をやぶったり、無駄な欲をだしたり。
もちろんこんなのは、人間が社会性を持って生きていく以上は誰しもが犯さずにはやっていけないであろう罪であり、要するに“原罪”ってやつですよ。もう“生まれてごめん”って感じで。
よし、ここはひとつ悔い改めようではないか。
ということで、
これからちょいと教会にでもいってこようかなと。
このへんで一番近い教会はどこかな・・・。
工事中 [はじめてのイタリア~ひとりでぇできたぁ~]
近くの教会に行こうかとおもってたら…、
てへ、電車乗り間違えちった。
“ネオ”じゃない方 [はじめてのイタリア~ひとりでぇできたぁ~]
まぁ、イタリアにいるんだけども。
ミラノを半日まわって、すぐにヴェネツィアへ移動。
べ、べつに『ARIA』を観たから来たわけじゃないんだからね!
あらあら、うふふ…。
ま、バレンタインデイの夜を三十路男ひとりヴェネツィアですごすというプレイをしてみたくなってね。
しかしいざ来てみたら、街はバレンタインデイというより、本番が直前に迫ったカーニバル色に染まっていて、気のはやい人々がフライングで仮面を被って大量にくりだしている。
発祥の地 [はじめてのイタリア~ひとりでぇできたぁ~]
旅の計画を練っていた当初はヴェネツィアに二泊するつもりでいたのだが、ヴェネツィアのカーニバルはいよいよ今晩から本格化するようで、時期が時期だけに、本島内の手頃なホテルはどこもうまっており、残っているのは極端なボロホテル、設備のわりに法外な価格のホテル、本当の高級ホテル。ということでわたしの滞在は残念ながら夕方まで。
次はいつ来られるかわからないので、景色を目とカメラに存分に焼き付けておく。
それにしても、ヴェネツィアの街並みはどこを切り取っても絵になる。散々撮影したが、どれを掲載すればいいか迷うので、思い切って街の風景はやめ。
憧れのカフェフローリアンでカフェラテたのんでみました。
ある晴れた日の春 [はじめてのイタリア~ひとりでぇできたぁ~]
出発前の記事はちょっとしたフリでして。
“春”といば“花”、そしてボッティチェリであり、“花”、すなわちフローラ、フィレンツェなんだな。
本日、フィレンツェには雲ひとつない青空。
えー、いってきましたとも、ウフィツィ美術館。観てきましたとも、『春』。咲き乱れる花が匂いたつようでした。
クレモーナってどんな街かな [はじめてのイタリア~ひとりでぇできたぁ~]
「素敵な街だといいね」
はい、ステキな街でした。
「みるときくとは大違いさ」
いやそこまでではないと思うけど、とりあえず期待どおりのステキっぷりです。観光客も少ないし。
それにしても、好きも高じてついにおれも来るところまで来たなと。
聖蹟桜ヶ丘を歩き回るだけにとどまらず、映画本編ではことばとしてしか登場しない街を訪れてしまうとは、我ながらバカバカしくおもえる。『耳をすませば』を観てなければ、絶対来てないね、こんなところまで。べつにストラディヴァリにも興味ないし。
おたくじゃないんです [はじめてのイタリア~ひとりでぇできたぁ~]
なんだかこのイタリアの旅がアニメツアーみたいになってるが、たまたまなんですよ。たまたま前半にそれ関係がかたまっただけで。もうクレモーナで打ち止め。
ほら、今回は関係ないでしょ。
シエナでございます。
証明 [はじめてのイタリア~ひとりでぇできたぁ~]
すべてのみちはローマに通ず
なんていうから試しに行ってみたら着いたんで、ま、とりあえず自分の家から通じてることだけは間違いないようだ。
大台間近 [はじめてのイタリア~ひとりでぇできたぁ~]
国内旅行はしょっちゅうしてはいるものの、さすがに海外旅行はなかなかできないわたしではあるが、それでもいつのまにか、これで外国は9ヵ国目。
はい、ヴァチカン市国入国でございます。
ベアトリーチェ・チェンチの肖像 [はじめてのイタリア~ひとりでぇできたぁ~]
明日朝のウイーン行きでイタリアを発つ。
ウィーン ワープでぇ〜
ということで、イタリア観光は本日が最後。
…いやだからおたくじゃないんだって。
この旅最大の目的は、あえて最後にとっておいたのだ。他の都市や観光地はついでみたいなもので。
わたしは、とある女性に逢いにイタリアくんだりまでやってきた。
彼女はバルベリーニ宮の国立古典絵画館にいる。
名をベアトリーチェ・チェンチという。
彼女はこの直後に処刑される。
死を目前にして何を思い、彼女はこの表情を浮かべるのか。
どういう経緯があったのか、興味のあるひとは自分で調べてみてくださいな。ベアトリーチェはイタリアでは悲劇のヒロインとして有名だそうで、これ以外にも数多く描かれており、簡単に調べることができるかと。
ちなみに古典絵画館は写真撮影禁止で、これは絵葉書を撮影したもの。実物はもちろんぜんぜん違います。筆圧や質感を間近で観るともっと儚げで。
グイド・レーニ作
『ベアトリーチェ・チェンチの肖像』