2023年フランス(だけじゃない)の旅・14 [地方遠征]
さらばフランスとはいったものの、そこはまあ帰るにはいったんパリに戻らなくてはならなくてだね。
なおかつ、フランスから出国するまでパリで2、3時間の余裕があるんですよこれが。
じゃあまあ、ニースでシャガールを観れなかったのもあるしーー
また来ちゃった。ポンピドゥの現代美術館。
とにかくあまり時間の猶予はないのだが、それなりに高い料金を払っているのでひとまず常設展をぐるっと一周し、まずはデュシャン展ーー
ーーじゃなくて、よく見たら『デュシャン賞』展だね、これ。ただでさえデュシャンなんかよくわからないのに、さらなる最新アートなんかわかりゃしませんよ。
とにかくシャガール行こう。
まあシャガールだってわたしのような素人にはわからないっちゃわからないんだけども、でも、観てるだけでこんなに幸せな気分になる作品をつくれる作家は他に知らない。
今回はシャガールの他ジャンル芸術とのかかわりがテーマだったのだが、オペラ・ガルニエの天井画のデッサンなんかも出ていて、ああ、またパリに来なければいけない理由ができてしまった。オペラ・ガルニエ、見学だけてもいいから入らなくては。
前回はミュージアムパスでの入館だったため行かなかった別料金の特別展だが、€2増しで済むのでせっかくだから行ってみた。
近接がテーマの写真展らしい。
で、これがまたなかなか良くて。時間がないのに。
マン・レイがなぜ評価されているのか、なんとなくわかったようなそうでないような。
あとこれ、作品の撮影が自由で、客はみんなバシャバシャやっていたのだが、絵画や彫刻ならまだわかるが、誰かが撮影してプリントしたものを、また撮影するってどういうことかな、と。いや、これも新しい芸術のカタチなのかな、と、思ったり思わなかったりーーしている余裕はないのだ。
こんどこそさらばパリ、フランス。
で。
そう。
まだだ、まだ終わらんよ。
ロンドン!
往きでパリ直行便がとれないということは、帰りだってとれませんでしたよ、ええ。
で、乗継便を探したら(マイル特典を使える便です)、パリーロンドンー北京ー羽田というのがみつかって、ロンドン!
じゃじゃじゃあ、パリから陸移動で、ロンドンからでも席とれるんでしょ?
ロンドン!!
前回行ったのがもう10年近く前。
あまりにも遅すぎる『けいおん』デビューが5年ほど前。
劇場版を観るたび、忸怩たる思いにかられていたのだが、ついにその気分を払拭する機会がやってきた。けいおん聖地巡礼だ。
それでロンドン乗継ではなく、ロンドン発でポチッとな。
これで往き羽田ーミュンヘンートゥールーズ、帰りロンドンー北京ー羽田という、複雑怪奇な旅程が成立した。
そうするとこんどは、ホテルである。
乗継ではないのでしっかり2泊する。とうぜん、彼女たちか泊まったibisアールズコートは必須として、間違えた方のibisロンドンシティにも1泊なんてどうかしら、と思って調べたら、両ホテルとも、わたしの滞在予定の9、10日だけべらぼうに高い。なに、ロンドンてなにかあるの? 特に10日はシティで4万円超え。アールズコートでも3万超えで、昨今の物価高と円安があるとはいえ、ちょっと手が出せない。
ibisはヨーロッパ中に展開しているチェーンホテルで、そもそもベースはリーズナブルな価格なはず。よくパックに組み込まれるようで、だから彼女たちもここに泊まったことも理にかなっているわけだが、さてどうしたものか。
アールズコートには、どんな価格だろうと泊まらなければロンドン滞在の意味がない。9日は最安の部屋(というか彼女たちが泊まっていたのはそのタイプ)で2万円台なので奥歯を噛み締めながら予約。10日になると3万円台に突入するのでもうあきらめ、別のホテルを予約した。1泊でもすればとりあえず目的は果たしたことになるだろうと自分を納得させて、いざ。もうラグビーを観に来たのかなんなのか、よくわからない。
ユーロスターでロンドン到着後、まっすぐにホテルへ。
駅を降りると、うひょー!
いや、ここはまた明日、明るいうちに。
で。
ああ、外観は変わってない。ありがとう。
感慨にふけるのもそこそこにチェックイン。
すると、レセプションのお兄さん、
「部屋が空いてるのでアップグレードしておきましたよ」
え? ちょっ! まっ!
知ってる。客室の一部をリニューアルしてちょっと高めの価格設定にしてるのは。
でもこっちはその古い部屋にあえて泊まりたくて、一番安いタイプを予約したのさ。
しかも空いてるって。需要があるから高かったんじゃないの?
それにそっちだって、日本人男がわざわざ高い価格の日にあえてこのホテルを選ぶ理由はわかるでしょうが。いままでどれだけのキモい日本人がここに泊まってきたか。
「ごめん。わかるでしょ? お兄さん。古い部屋に戻しなさいよ」
なんて交渉できる英語力などわたしにはないので、「さ、さんきゅ」と喜んだフリをして、部屋に入りましたよ。
ああ、雰囲気がぜんぜん違う・・・。
まあリニューアルしただけだから間取りは変わらない。面影はある。もうそれで納得するしかない。高い金払ったのに、なんて思わない!
もうとにかく散歩する!
そういえば前回は眺めるだけたったタワーブリッジ。気晴らしに渡る。
だからなんだ。
いやもうしょうがないんだけど。
もういい。明日、いろいろまわろう。それで埋め合わせになれば。
なおかつ、フランスから出国するまでパリで2、3時間の余裕があるんですよこれが。
じゃあまあ、ニースでシャガールを観れなかったのもあるしーー
また来ちゃった。ポンピドゥの現代美術館。
とにかくあまり時間の猶予はないのだが、それなりに高い料金を払っているのでひとまず常設展をぐるっと一周し、まずはデュシャン展ーー
ーーじゃなくて、よく見たら『デュシャン賞』展だね、これ。ただでさえデュシャンなんかよくわからないのに、さらなる最新アートなんかわかりゃしませんよ。
とにかくシャガール行こう。
まあシャガールだってわたしのような素人にはわからないっちゃわからないんだけども、でも、観てるだけでこんなに幸せな気分になる作品をつくれる作家は他に知らない。
今回はシャガールの他ジャンル芸術とのかかわりがテーマだったのだが、オペラ・ガルニエの天井画のデッサンなんかも出ていて、ああ、またパリに来なければいけない理由ができてしまった。オペラ・ガルニエ、見学だけてもいいから入らなくては。
前回はミュージアムパスでの入館だったため行かなかった別料金の特別展だが、€2増しで済むのでせっかくだから行ってみた。
近接がテーマの写真展らしい。
で、これがまたなかなか良くて。時間がないのに。
マン・レイがなぜ評価されているのか、なんとなくわかったようなそうでないような。
あとこれ、作品の撮影が自由で、客はみんなバシャバシャやっていたのだが、絵画や彫刻ならまだわかるが、誰かが撮影してプリントしたものを、また撮影するってどういうことかな、と。いや、これも新しい芸術のカタチなのかな、と、思ったり思わなかったりーーしている余裕はないのだ。
こんどこそさらばパリ、フランス。
で。
そう。
まだだ、まだ終わらんよ。
ロンドン!
往きでパリ直行便がとれないということは、帰りだってとれませんでしたよ、ええ。
で、乗継便を探したら(マイル特典を使える便です)、パリーロンドンー北京ー羽田というのがみつかって、ロンドン!
じゃじゃじゃあ、パリから陸移動で、ロンドンからでも席とれるんでしょ?
ロンドン!!
前回行ったのがもう10年近く前。
あまりにも遅すぎる『けいおん』デビューが5年ほど前。
劇場版を観るたび、忸怩たる思いにかられていたのだが、ついにその気分を払拭する機会がやってきた。けいおん聖地巡礼だ。
それでロンドン乗継ではなく、ロンドン発でポチッとな。
これで往き羽田ーミュンヘンートゥールーズ、帰りロンドンー北京ー羽田という、複雑怪奇な旅程が成立した。
そうするとこんどは、ホテルである。
乗継ではないのでしっかり2泊する。とうぜん、彼女たちか泊まったibisアールズコートは必須として、間違えた方のibisロンドンシティにも1泊なんてどうかしら、と思って調べたら、両ホテルとも、わたしの滞在予定の9、10日だけべらぼうに高い。なに、ロンドンてなにかあるの? 特に10日はシティで4万円超え。アールズコートでも3万超えで、昨今の物価高と円安があるとはいえ、ちょっと手が出せない。
ibisはヨーロッパ中に展開しているチェーンホテルで、そもそもベースはリーズナブルな価格なはず。よくパックに組み込まれるようで、だから彼女たちもここに泊まったことも理にかなっているわけだが、さてどうしたものか。
アールズコートには、どんな価格だろうと泊まらなければロンドン滞在の意味がない。9日は最安の部屋(というか彼女たちが泊まっていたのはそのタイプ)で2万円台なので奥歯を噛み締めながら予約。10日になると3万円台に突入するのでもうあきらめ、別のホテルを予約した。1泊でもすればとりあえず目的は果たしたことになるだろうと自分を納得させて、いざ。もうラグビーを観に来たのかなんなのか、よくわからない。
ユーロスターでロンドン到着後、まっすぐにホテルへ。
駅を降りると、うひょー!
いや、ここはまた明日、明るいうちに。
で。
ああ、外観は変わってない。ありがとう。
感慨にふけるのもそこそこにチェックイン。
すると、レセプションのお兄さん、
「部屋が空いてるのでアップグレードしておきましたよ」
え? ちょっ! まっ!
知ってる。客室の一部をリニューアルしてちょっと高めの価格設定にしてるのは。
でもこっちはその古い部屋にあえて泊まりたくて、一番安いタイプを予約したのさ。
しかも空いてるって。需要があるから高かったんじゃないの?
それにそっちだって、日本人男がわざわざ高い価格の日にあえてこのホテルを選ぶ理由はわかるでしょうが。いままでどれだけのキモい日本人がここに泊まってきたか。
「ごめん。わかるでしょ? お兄さん。古い部屋に戻しなさいよ」
なんて交渉できる英語力などわたしにはないので、「さ、さんきゅ」と喜んだフリをして、部屋に入りましたよ。
ああ、雰囲気がぜんぜん違う・・・。
まあリニューアルしただけだから間取りは変わらない。面影はある。もうそれで納得するしかない。高い金払ったのに、なんて思わない!
もうとにかく散歩する!
そういえば前回は眺めるだけたったタワーブリッジ。気晴らしに渡る。
だからなんだ。
いやもうしょうがないんだけど。
もういい。明日、いろいろまわろう。それで埋め合わせになれば。
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