4日目のこと・1 ~空港へ急ぐ~ [はじめての複数国周遊~ウィーン編~]
旅は4日目にして、本日、早くもオーストリアを出国する。名残惜しむには短い滞在期間であるし、それでいてみるべきものは大体みてやった気分でもあるし、これくらいでちょうどよかったのだろう。
さて、次はマドリードへ行くわけだが、ここでいよいよ自身初の格安航空会社の利用となる。
ま、格安といっても、そのなかでは大手の部類に入るエアベルリンの利用ではあるが、それでもなにがあるかわかったもんじゃない。ナショナルフラッグキャリアに比べれば、トラブルの頻度や、それに関する客側の自己責任の度合いも大きいはず。とりあえず早めに空港に行っておくことに越したことはないだろう。
ウェブサイトや予約書の説明には、“出発の30分前までに必ずチェックインしやがれこのやろー”みたいなことが書かれてはいるが、本当に30分前ギリギリにチェックインするのはまずいだろう、いろいろ。最低でも、国際線では常識であるところの“2時間前”には空港に着いておきたい。
ところがどっこいしょ。朝食を摂りすぎたせいかトイレに時間がかかったり、部屋を出る直前になって、機内持ち込み用のカバンにスペインのガイドブックを入れ忘れているのに気づいて慌てて入れ替えたりで、タイムロス。飛行機の出発は午前11:30のところ、ホテルを出たのが8:45。“空港2時間前到着”はすでにして危うい。
さらに、UバーンからSバーン空港線に乗り換えるためのミッテ駅で迷ってしまった。Sバーンの乗り場がどこにあるかわからない。往きで一度通っているはずなのに――ま、歩く方向が逆で景色も違うのだから、見覚えがなくて当然なのだが。
地上と地下を行ったり来たりしながら15分。やっとこさSバーン乗り場にたどり着いたと思ったら、今度はミッテ駅も空港駅も、始発、終着駅でないため、どのホームでどの列車に乗ればいいのかが、よくわからない。
路線図と時刻表を見つけ、凝視しているうちに、列車が1本、2本と発着していく。なんとか列車の到着ホームと行き先に当たりをつけ、さらに待つ。
困ったことに、すべての路線が同一ホームに入ってくるようなので、違う路線の列車に乗ってしまう恐れもある。やってくる列車の行き先と路線番号に注意して、また1本、2本とやりすごし、待つこと15分ほど。やってきた目当ての列車にようやく乗り込んだ。
ウィーン到着時に見たコンビナートは、目に入ってはいるが、見えてない。それは募る焦燥感からか、単に夜景の美しさがないからか。
空港駅到着時刻は10時を大幅にまわっていた。
あぁ、やばいかも。だいじょうぶなのか。
リミットの“出発30分前”まではまだ時間はじゅうぶん残っているが、いちおう早足でチェックインカウンターに急ぐ。
ところが空港に一歩入ると、うって変わって方向指示もわかりやすく、ターミナルから一度外へ出た別棟にあるエアベルリンのチェックインカウンターへも、迷わずたどり着くことができた。
カウンターは空いていて、待つことなく係りの前へ。パスポートと予約書を見せ、荷物を預け、あっさり手続き完了。このへん、大手航空会社となんら変わらない。
はぁ、なんだかんだで余裕だったではないか。
いろいろと取越し苦労だったようで、焦ってヒヤヒヤして、それでなんだか損した気分になるもんだから、おれってば、なんとまぁあさましい人間かとあらためて思う、ウィーンにおける最後のひとときであった。
さて、次はマドリードへ行くわけだが、ここでいよいよ自身初の格安航空会社の利用となる。
ま、格安といっても、そのなかでは大手の部類に入るエアベルリンの利用ではあるが、それでもなにがあるかわかったもんじゃない。ナショナルフラッグキャリアに比べれば、トラブルの頻度や、それに関する客側の自己責任の度合いも大きいはず。とりあえず早めに空港に行っておくことに越したことはないだろう。
ウェブサイトや予約書の説明には、“出発の30分前までに必ずチェックインしやがれこのやろー”みたいなことが書かれてはいるが、本当に30分前ギリギリにチェックインするのはまずいだろう、いろいろ。最低でも、国際線では常識であるところの“2時間前”には空港に着いておきたい。
ところがどっこいしょ。朝食を摂りすぎたせいかトイレに時間がかかったり、部屋を出る直前になって、機内持ち込み用のカバンにスペインのガイドブックを入れ忘れているのに気づいて慌てて入れ替えたりで、タイムロス。飛行機の出発は午前11:30のところ、ホテルを出たのが8:45。“空港2時間前到着”はすでにして危うい。
さらに、UバーンからSバーン空港線に乗り換えるためのミッテ駅で迷ってしまった。Sバーンの乗り場がどこにあるかわからない。往きで一度通っているはずなのに――ま、歩く方向が逆で景色も違うのだから、見覚えがなくて当然なのだが。
地上と地下を行ったり来たりしながら15分。やっとこさSバーン乗り場にたどり着いたと思ったら、今度はミッテ駅も空港駅も、始発、終着駅でないため、どのホームでどの列車に乗ればいいのかが、よくわからない。
路線図と時刻表を見つけ、凝視しているうちに、列車が1本、2本と発着していく。なんとか列車の到着ホームと行き先に当たりをつけ、さらに待つ。
困ったことに、すべての路線が同一ホームに入ってくるようなので、違う路線の列車に乗ってしまう恐れもある。やってくる列車の行き先と路線番号に注意して、また1本、2本とやりすごし、待つこと15分ほど。やってきた目当ての列車にようやく乗り込んだ。
ウィーン到着時に見たコンビナートは、目に入ってはいるが、見えてない。それは募る焦燥感からか、単に夜景の美しさがないからか。
空港駅到着時刻は10時を大幅にまわっていた。
あぁ、やばいかも。だいじょうぶなのか。
リミットの“出発30分前”まではまだ時間はじゅうぶん残っているが、いちおう早足でチェックインカウンターに急ぐ。
ところが空港に一歩入ると、うって変わって方向指示もわかりやすく、ターミナルから一度外へ出た別棟にあるエアベルリンのチェックインカウンターへも、迷わずたどり着くことができた。
カウンターは空いていて、待つことなく係りの前へ。パスポートと予約書を見せ、荷物を預け、あっさり手続き完了。このへん、大手航空会社となんら変わらない。
はぁ、なんだかんだで余裕だったではないか。
いろいろと取越し苦労だったようで、焦ってヒヤヒヤして、それでなんだか損した気分になるもんだから、おれってば、なんとまぁあさましい人間かとあらためて思う、ウィーンにおける最後のひとときであった。
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