2023年フランスの旅・8 [地方遠征]
宣言どおり、さっそくケ・ブランリ美術館へとむかう。
興味深い建物だが、全容が見えない。
はたしてどれだけ混んでいるかと懸念していたが、がらがら。そりゃそうだ、外国人観光客はフランスに来てまでフランスっぽくないものは観たくはないだろうし、地元客だって平日の昼間にわざわざ来やしないだろう。
中に入ったら入ったで、展示物もミステリアス。
というか、もう期待どおり。最高だよ。
仮面仮面仮面。アタマがおかしくなりそうだよ!
仮面以外もすべていい。とくにアフリカ、オセアニア。意識が別の次元に飛んでいくよ!
なんか稲中を思い出す。
チョッパーがいた。
おっぱいのみたいの?
続いてロダン美術館へ。それなりに混んではいたが、並ぶほどではない。
おー、なんだかスムクリ!
マイケルが意識したかどうかは知らないし、たぶんしてないけど、このポーズに感じる美意識が、マイケルとロダンに相通じるところがあるんでしょうね!
さあ次はいよいよオルセー美術館。
ケ・ブランリで思いのほか時間をとってしまったので、すでに14時。入口には大行列ができていた。
ただ幸いなことに、時間指定予約をしていなくても、ミュージアムパスを含めたチケット保有者も優先的に入場させてもらえて、15分ほどでセキュリティを通過した。ありがたや。
入って真っ先に目に入る自由の女神。
パリに何体あるんだよ。というか、前回来たときあったっけ。
たしか改装していたはずなので、一部様相が一変している。
5階のカフェってこんなんだったっけ。
というか、2階にもカフェがあるのだが、どっちか新しくできた? どっちかしかなかったような。まあいいや。
地獄の門をハシゴ。
これもねえ、大昔に日本に来たとき、どれだけ並んで観たことか。
そして、ポンポンのしろくまは、やっぱりかわいい。
おっぱいのみたいの!
あ、さて、わたしがオルセーでいちばん好きな作品。
ミレーは、落穂拾いより晩鐘がいい。
宗教とはなんぞや、と。
より幸せになるためではなく、きょう1日を生きられたことへの感謝。素朴で透明な祈り。オルセーに来るたび、観てはほろほろ泣いてる矮小な日本人はさぞ滑稽なことだろう。
もうひとつ。
観ているだけで幸せになるような。
ゴッホもこの星空を目にし、絵にするその時は幸せだったんだろうと思うと、やっぱり泣けてくる。
で、これをいつも以上にしっかりと目に焼き付けておかなければならない理由があるのだが、また明日。
18時、オルセーは閉館。
ひとまずすることはないので、オペラ座の方までヴェリブを走らせてみたり。
どこもかしこも工事中。
あ、もしかして、オリンピックに向けて一斉にってことなのかしら。
バーガーキングでぼんやりしていたら日も落ちてきて、さあ、締めくくり。
今夜は、パリ最後の夜。最終ステージはもちろん自転車でシャンゼリゼ爆走でございますよ。
そして凱旋門をのぼる。
恒例。定点観測。来るたびにカメラが変わっているので、いいベンチマークになる。
というわけで、さらばパリ。また来ますーーとは云えないかな。この物価高、円安は一朝一夕でおさまるわけもなく、今回のようなイベントがないかぎり、さすがに無理かな、と。
パリの宿を探しているとき、そういえば、と、初めてのパリ滞在で泊まったホテルを検索しても出てこなくて、もう潰れたのかなと、さらに調べたら、オーナーが変わったのか、改装して名前も変わっていた。
で、当時7000円で泊まれていたのが、いま50000円ですってよ、奥さん。
こんな状況なんで、しばらくは無理。だから本当にさよならかもしれない、パリ。しっかり目に焼き付けておく。
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