坊っちゃんスタジアムからの道

　本日はフレッシュオールスターの予備日ということで、こちらもとうぜん日にちはとってあり、帰りの飛行機は20時台。そしてこれといってすることがない。

　ではドラクエウォークの愛媛の残りのお土産を取りに行くか、と。
　佐田岬はさすがに遠すぎて、帰りの飛行機に間に合わないので無理として、あとは宇和島城。これはまぁ行って帰ってくるだけなら時間的にじゅうぶん足りるのだが、いやちょっと待て。
　ドラクエウォークの奴隷となって久しいが、お土産取得については、あくまでも旅のついで。旅の目的地やその周辺、あるいはそこまでの通り道にお土産設定があれば取得する、と。それだけを目的として向かうのは違うのではないか。奴隷にもそれなりのポリシーがあるのですよ。
　で、宇和島はあきらめて、松山市内で昨日行かなかった場所へ行ったり、できなかったことをしていきましょうか。雨が降っていてめんどうだが、昨日ほどの暑さはないだろう。

　まずは、昨日は外観だけ眺めたものの、暑すぎて登る気が失せた松山城天守閣へ。

　ちなみに内部で体験できる『VR松山城』。城攻めシーンで血しぶきがあがったりして、CEROとか通すと制限がかかるであろうエグさ。攻めるね、松山市。


　時間はまだたっぷりあるので、雨の中50分近く歩いてーー

　ここは古城街道か、と。


　松山総合公園。
　この塔から松山城を眺めるとーー

　いやすごいところに建ってたんですね。
　狼煙が上がっているようにも見えて、なかなかの壮観。

　最後に、昨日、一部営業再開したばかりの道後温泉本館で風呂に入り、はい帰ります。

　ほんと、こんな時期にすいません。ありがとうございました。

坊っちゃんスタジアムへの道 4日目

　さて、本来の目的、フレッシュオールスターは本日18時試合開始なので、それまでは松山をふらふらしましょうか。暑いけど。



　松山城。暑い。



　『街道をゆく』シリーズや『空海の風景』は何度も読んで、司馬遼太郎記念館にも何度も訪れているのに、こっちはじつは読んだこともドラマを観たこともありません。すいません。坂の上の雲ミュージアム。

　いや読んだことがなくても、明治期の松山周辺のことやらなんやらを知ることができて、なかなかいい時間を過ごせますよ。

　で、すぐ近くの萬翠荘。



　この頃には天気が急変。雨がポツポツ来はじめていたが、これも予報どおりなので覚悟はできている。
　あせらず、その後は鯛めしを食ってみたり、いったん本日の宿にチェックインして部屋でぼーっとしたりして、さぁいよいよ坊っちゃんスタジアムへ。



　きゃー！　たそ～！



　おいてめースライリーまたいちゃいちゃしやがってだれのきょかをえてたそのてをにぎってやがる。

　試合前のセレモニー時は止んでいた雨も、試合開始とともにまた強く降り出したが、いいよ、たそが濡れなければ。

　試合？　知らねぇよ。なにしに来たって、自転車乗りに来たんだよ。
　あ、でもスチュワートくんが観れたのはよかったです。

　あと万波選手になにか賞は与えられないものか。あの捕殺はホームランと遜色ない価値があると思うんだけども。まぁいいや。野球を観に来たんじゃないし。

　あぁ、たそ。
　こういう状況下なので、なるべく自席から離れないようにしていたのだが、試合終了し、表彰なども終わって客もまばらになったところで、もういいでしょうと、前進。たそ〜！



　あ、ベイスターズのあいつもかわいい。

　でた！　かわいいの大渋滞！
　だが、ぎゃー！　出遅れた！　正面からみられなかった！




　ーーはい、ありがとうございました。

坊っちゃんスタジアムへの道 3日目

　さあ、フレッシュオールスター恒例の地獄旅程。今年は“野球を観にいくために自転車で瀬戸内海を渡る”プレイ。しまなみ海道ライドオン。

　で、自転車を借りるわけだが、同じ値段でクロスバイクも借りられるところ、こちとら4泊分（うち1泊は車中泊）の荷物と雨具なんかがあったりするので、やむなくカゴ付きの、ママまではいかないまでも普通のシティサイクルで、午前8：30、ライドオン。

　地獄行きの渡し船で、まずは向島。


　とはいえ、自転車で風を受けられるぶん、昨日の千光寺登山にくらべれば、まだマシ。地獄地獄云って申し訳ありません。




　ちなみに、各島のなにか象徴的なものを撮影していこうと目論んでいたのだが、すでに最初の向島でなにもないので諦めムードが漂い、因島にいたっては“いんこうのまんけんの東ちづる”で名高い因島高校しか思いつかず、断念するにいたった。

　で、大三島、しまなみ海道全行程の中間点付近にある『サイクリストの聖地』なる碑に着いたのがだいたい12：30頃。

　この頃になると暑さもピークを迎え、なんだやっぱり地獄じゃないか。
　次来ることがあれば、夏以外にしたいです。

　で、この大三島の道、最短ルートであればかなり短いのだが、ちょっと寄り道。いや、ちょっとじゃないか。片道30分以上かけてひと山越えて、大山祇神社。

　だってしょうがないじゃないか。ドラクエウォークのお土産が設定されてるんだもの。

　このあたりで曇ってきて、日差しがなくなったのはいいが、遠くで空がゴロゴロ鳴りだし、湿度が増し、暑さもむしろ増したように感じてきた。行程も寄り道のせいで半分から変わらないのに、体力は尽きかけている。

　塩！

　こっちは着ている服が塩ふくわ！

　まあいいや。とにかくこのあたりでは橋へのストロークの坂道のしんどさが厳しさを増し、さらにそれ以外でもだらだらと長い坂道が続く峠があったりで、たぶん今治側から行った方が楽なのでないか。
　なにしろ、最後これだと、ラスボス感が否応になく増すから。

　来島海峡大橋。これを最初にこなしておいたほうが終盤が楽になるのはまちがいない。

　で、死ぬ気で橋上まで来ても、じんわり勾配があるのでまだまだしんどい。
　なおかつかなりの高度感なのでけっこう怖い。


　「これを乗り越えればもう終わり」と油断してはならない。ここから今治駅までが思っているよりも長い。気をつけろ！


　造船所かっけー、と気を紛らわせながら、ハンガーノック寸前でなんとか今治駅レンタサイクルターミナルに到着したのが17時。通常76kmの行程のところ、ドラクエウォークのお土産のために寄り道をしたのでおそらく90kmくらいを、8時間半かけて。いや望みどおりの地獄でしたよ、えぇ。
　繰り返すが、次は夏以外の季節に来たい。まじで。

　汗でどろどろなので有料シャワーをお借りし、着替え、いよいよ最終目的地、松山へ。


　ちなみにここは工事中で、明日から一部のみ利用できるそうです。

坊っちゃんスタジアムへの道 初日・2日目

　 いやだってしょうがないじゃないか。一昨年、フレッシュオールスターが松山で開催されるときまったとき、旅程までほぼ心に決めていたくらいなのだから。
　それが昨年中止になり、さらに思いが募っていたところだ。

　寝台特急サンライズでいったん倉敷へ。尾道まで出てそこから自転車でしまなみ海道を渡り、愛媛入り。梅雨明けしてれば酷暑、明けてなくても雨と湿気とで、フレッシュオールスター恒例の地獄旅である。
　あ、どうせなら倉敷まで行かず岡山で降りて、ドラクエウォークのお土産も・・・。

　緊急事態宣言。いやおれひとりだし、ほぼ一言も発しませんよ。おおめにみてくれませんか。
　大雨災害。いやこれはほんとうに後ろめたい。ただ、出発直前までNPB公式を睨み、中止の報が出ないのを確認し、あぁしょうがない、開催されるんじゃ。サンライズも各所の宿も予約しちゃってるし。いまさら引き返せない。

　いつぞやの『あけぼの』、そしてスペインでサンチアゴ・デ・コンポステーラへ行くのに乗って以来の寝台車に胸踊り、どうせ眠れないだろうから、はじめからそのつもりで昼間にがっつり昼寝をし、ギンギンで起きていようという気合の入れようで、東京駅の改札を入り、あぁ起きているなら腹も減るだろうて、そうだ駅弁でもと、『牛すきと牛焼肉弁当』なんか買っちゃったりして。
　そして中央通路のベンチに座り、録りだめして消化しきれていなかったラジオ放送を聴きながら、東海道線の発車予定掲示板を眺めていたのだが、21：50予定のサンライズの表示が一向に出てこないまま、いよいよ22：00予定の列車が表示されてしまった。
　これはおかしいと、本来サンライズが入線するはずの9番ホームに上がってみると、電光掲示板に、「西日本豪雨被害により運休」と。

　ラジオを聴いていたから、場内アナウンスを聴いていなかったのが悪いのか。
　いやその前に、豪雨災害によって野球が開催されるかしつこく確認していたのに、なぜ列車の運行を気にしなかったのか。
　いやぁ、山陽方面は大丈夫と油断していたが、そうだよ、サンライズは瀬戸と出雲が連結してるんだよ。おれのバカ。
　ただ、ここで自分を責めてもしょうがない。次の手を考えなければ。

　幸い特急券、寝台券は手数料無しで返金されるそうで、また、いちど改札を通ってしまった乗車券も、入札を無効にしてもらった。
　
　ちなみに尾道の宿は予約してしまっているので、明日のサンライズに切り替えることはできない。いやぁ、次いつサンライズに乗る機会がくるだろう。いたずらに宇部に行くのに乗っちゃおうかしら。

　で、乗車券はあるのでそれを生かして明日の朝イチの新幹線で岡山まで行くか（もはや尾道直行でもいいのだがドラクエウォークのお土産はあきらめない）。乗車券も返金してもらって飛行機で行くか。
　しかし、いったん家に帰って、また気をとり直してというのはどうも気持ち悪い。

　そうだ、ここは東京駅だ。JRバスなら、席さえ空いてればすぐ買えるはずだ、と八重洲口の乗り場に急行したら、その場ですぐ買える最西端の行き先が大阪。新大阪から新幹線で岡山まででも、全線新幹線や飛行機よりだいぶ安上がりだ。時間もサンライズより1時間ほど遅くなる程度だ。こりゃいいーーと思って、チケットを買って、手持ちの『牛すきと牛焼肉弁当』を急ぎかっ食らって、乗車したはいいがーーそう、睡眠調整して眠れないんだ。寝台車で起きているぶんにはいいが、夜行バスで眠れないのは地獄だ。

　で、8時間弱、まんじりともせず、ただ録りだめていたラジオを聴き続け、大阪駅に到着。そのまま新大阪から新幹線で岡山へ。しんどい。

　しかし、そういえば、大谷選手のホームランダービーが9時からじゃなかったっけ。たしかNHK総合で生中継するはず。よし、休憩室のテレビ目当てにサウナにでも行くかと、岡山駅前の店舗へ。10時までの朝風呂料金で入場。風呂もそこそこに9時に休憩室へーーおおよしよし、ちゃんとNHKを映しているテレビもあるねーーって、ホームランダービー全然始まらねぇ。始まったと思ったら、ひとりひとり時間かかりやがる。しかも大谷の出番は最後ときた。確実に10時に間に合わねぇ。
　９：４５、サウナを後にしーー


　ええこれだけですよ。ドラクエウォークのためだけに岡山駅に下車したんですよ。

　はい次。

　倉敷。ドラクエウォークのお土産ーーだけじゃないよ。
　大原美術館。エル・グレコ！

　でも最終入館がなんと午前11：30！　着いたのが12：00。
　いや、このご時世、美術館の開館時間を調べてないおれが悪い。
　というか、大谷を見ようと思わなければ間に合った。
　いやそもそもサンライズの運休がーーいや、全部調べてこなかったわたしが悪いんです。

　自分への失望と、じつはそれ以前にきょうはものすごく暑くて、足取り重く駅に戻り、本日の目的地尾道へ。

　暑い。雨降ってさらに蒸し暑い。そのなかを山登り。でも虹が出た。


　ついでにここもドラクエウォークのお土産だったりするのだが、あくまでもしまなみ海道走破のための前泊ですから。



　とくに大林宣彦のファンでもなく、たぶんどの作品も1回づつくらいしか観てないんだけども、ここだっけ。こんな感じだっけ。


　夜、またあらためて山登り。