初日のこと・3 ~まだイタリアに着きません~ [はじめてのイタリア~ひとりでぇできたぁ~]
さて、いよいよ海外旅行気分が盛り上がってきたわけだが、手荷物検査を終え、搭乗ゲートまで来てしまった身でできることといったら、ただ飛行機の出発を待つだけである。
搭乗開始まで30分あまり。
どうしたもんかとまわりを見渡したら、カフェ発見。
わたしがいるこの地はウィーン。
そうだ。ウインナコーヒーを飲まずしてどうする。
で、いきおい入ってみたものの。
日本で“ウインナコーヒー”と称されているものは、現地ウィーンでいちいち“Wiener coffee”などとよばれているのだろうかと疑問がわいた。いやそもそも、“ウインナコーヒー”がどういうものなのかと訊かれても、はっきり答えられる自信がないくらい、それをわたしはよくわかっていない。“ホイップクリームらしきものが乗っかってるコーヒー”、程度の認識だ。
メニューをみても、案の定“Wiener coffee”なんて表記はない。
アメリカンではないただのコーヒーをたのんだら勝手にクリームが乗っかってくるものなのかと、もう一度メニューを確認。で、値段を見てみたら、ただのコーヒーはアメリカンと同じ値段で、エスプレッソの次に安く、やっぱりこれも違うような気がする。
先客が飲んでいるものを見てみると、みなエスプレッソかビールで、これも参考にならない。
「ま、ウィーンで飲むコーヒーなんだから、どれを飲んでもウインナコーヒーと呼んで差し支えないだろう」
と、結局は開き直りつつ、
「ま、似たようなもんだろう」
と、形状が似ているカプチーノを注文して決着。
それにしても、出てきたカップがまぁデカイ。昨年のフランス、デンマークではエスプレッソしか飲んでないので比較できず、また北と南で標準サイズが違うのかもしれないのでなんともいえないのだが、とにかくこのデカさに少々びびる。
ハワイのマクドナルドでセットの飲み物をコーヒーにして注文したら、日本でいうところのLサイズのカップに、なみなみとアツアツのコーヒーが注がれて出てきたのを思い出す。
土地が土地だけに、あのことばを使ってしまいそうになるものの、なんだかそれもシャクなので、ちょいとアレンジしつつ、
あえていおう、
欧米であると。
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