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釈迦とダーウィン [きょうの敬遠]


 いよいよこのブログにも画像を取り入れ、それらしくなったもんだと感慨にふけっていたいわけではなく、ご覧のとおりフットサルをしてきたわけで。携帯電話のカメラでの夜間撮影で、かなり見苦しいが。

 今回は職場の仲間が集まったチームでの試合で、その他のチームでも月1回ぐらいのペースでフットサルをしている。で、毎回痛感するのだが、わたしは間違いなくこのフットサル、サッカーという競技に向いていない。いや、そもそも骨の髄まで文化系のわたしにはスポーツ自体向いていないのだが、特にこの競技は文化系が足を踏み入れてはいけない分野なのである。
 わたしはプレイ中、声を出さない。これがかなり致命的。その場の状況を的確に指示して、指示されてはじめてプレイが成立するという競技なのに。わたしが野球好きなのは、フライ処理時以外は特に声を出す必要がない、というのが一要因であるから。
 で、なぜわたしはプレイ中、声を出さないのか。まずわたしには他人に指示をするということができない。プレイをみていて、「こう動けばいいのに」と思って、いざ指示を出すという段階になっても、いったいわたしは何様のつもりなのだ、もし同じ指示を出されて、果たして注文どおりの動きが自分にできるのか、いやできない、と、こうなってしまうわけである。
 出される指示が怒鳴り声だったりすると、更に声を失う。気の小さいわたしは、怒られているみたいで畏縮してしまうのである。いくらわたしがマゾといったって、それは対女性に限ったことで、男に怒鳴られてもビビってしまうだけ。今回もうまいひと達はわたしのことを怒鳴りつけたかったんだろうと思うが、なにぶんこのチームでは最年長のうえ、職歴も最ベテランということで、みな遠慮して何もいわない。みなさんすいませんね、だらけたプレイばかりしてて。でも今後も怒鳴らないでね、怖いから。
 しかしそれ以前に、わたしにはスポーツをするうえで更に致命的な欠陥がある。勝利に対するこだわりが皆無なのだ。
 今回の試合に賞金や賞品がかかっていたわけではないのに、皆、やるからには勝ちたいと意気込んでいて、特に体育会系の人々は、失点をされる度に悔しさを表し、どうすれば今後失点を防げるのか検討をはじめる。わたしは、「あはは、点とられちゃったね、あはは」と、のんきなものである。だいたい最初から点数なんか数えてない。
 じゃ、フットサルなんかやめてしまえばいいのだが、なぜかそこに文化系としての意地ができてしまっていて、やめるにやめられなくなっている。大声を出さない、笑顔を絶やさない、汗をかくまでがんばらないといった文化系スタイルをくずすことなく、スポーツを嗜む。「文化系フットサルの確立」という、確立したところで誰も喜ばないであろう目的のため、今後もフットサルを続けていく所存で。

 それにしても、勝利に対するこだわりがない、他人を上回りたいと思わない、というのはいったいどうしたもんだろう。
 何かに対する執着をすてるというのは、これすなわち悟りなわけで、これは人間として一歩進化したといえるのだが、いやちょっと待て。他人を上回ることをやめるということは、向上心を失うということでもあり、弱肉強食の世界から逃げ出す、すなわち動物としては退化しているといえるわけだ。人間以外の動物にも、そして一草一木にまで仏性はあり、その自然(宇宙)と一体になり、すべての煩悩をすてさることが仏教の到達点、悟りだとしても、その自然の一部であるところの、動物としての本能まで捨てるというのは果たして悟りといえるのだろうか。
 しかし空海は、釈迦以来「執着」と捉えられ否定されてきた人間の本能ともいえる「愛」までも、そこには仏性があると考え・・・むむむ・・・うきゃー! どうでもいいや、そんなこと。考えたって悟れないし、悟りたいと思っているわけでもない。そもそもわたしは仏教信徒ではないし、仏教的美意識にあこがれてはいても、信仰心は欠片もございません。

 何をいいたかったのかさっぱりわからなくなってしまったが、とりあえず、みなさんおつかれさまでしたってことで。


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コメント 2

11番

いやー、お疲れ様でした。俺もどっちかというと勝利への執念が薄いほうなんでほっとしますた。やっぱり何事もマターリ楽しくやれるのが一番ですよ。後はあの寒さが無ければ・・・まぁ、これからも楽しくやっていきましょうね!!
試合後のバッティングを密かな楽しみとして・・・
by 11番 (2005-02-19 00:37) 

homerun

 おつかれさん。次はチーム内紅白戦だそうで。そのときはまたよろしく。
by homerun (2005-02-19 09:24) 

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