6日目のこと・3 ~グラナダ散歩~ [はじめての複数国周遊~スペイン編~]
グラナダ到着。翌日に利用するかもしれないアルヘシラス行きの時間を確認してからターミナルを出ると、アルハンブラ宮殿や泊まる予定の宿がある街の中心地まで行く路線バスが待ち構えており、さっそく乗り込む。
ただ、乗ったはいいが、ガイドブックには“コロン大通りまで行く”としか書かれておらず、どこで降りればいいのかがわからない。いったいバスはコロン大通りのどこまで行くのか。いやそもそも、降りるべき停留所を知ったところで、初めての土地では、そこが果たして目的の停留所なのかどうかは判別できない。
不安にかられながらしばらくバスに揺られていると、一際広い通りに出て、なにやら大きめな広場だか公園だかの手前の停留所でどっと客が降りていく。
束の間逡巡した後、ええいままよと、流れに乗ってバスを降りてしまったが――手持ちのガイドブックの地図と、実際に見える景色がどうにも一致しない。周囲をぐるぐるまわり、あちらへ行ったり、こちらへ来たりして――どうやらわたしは中心部からは相当手前で降りてしまったらしいことが、うっすらとわかってきた。たしかに今いる通りはコロン大通りではあるのだが、予約した宿は、この通りをずっと行った先のようだ。
ま、とりあえず、現在地と進むべき方向はなんとなく把握できたし、良しとしようか。
迷い迷って30分。また歩き始めて更に30分。1時間かかって、やっとたどり着いた、Hotel Montecarloなる宿。
朝食なしとはいえ1泊€36と格安で、さてどんなもんかと不安ではあったが、ウィーンでの宿同様、部屋はじゅうぶん清潔で、男ひとりで泊まるぶんにはなんら問題のない、ごくごく普通のホテル。
レセプションの若いあんちゃんの英語が、日本人のカタカナ英語にも似た下手さで、かえってわたしには適度に通じやすく、ありがたかった。
さて、道に迷ったおかげで、すでに時刻は17:30。アルハンブラ宮殿の見学は20:30からではあるが、せっかくだから街歩きもしておきたいし、そうするとあまり余裕はぶっこいていられない。荷物を置いて、早速宿を出る。
グラナダの名所といえば、アルハンブラ宮殿だけではなく、世界遺産にもなっている丘の上のアラブ人街、アルバイシン地区もある。
アルハンブラ宮殿が望めるという展望台目指して闊歩していたが、入り組んだ街並みに方向を見失い、あれよあれよと日が暮れていく。
それなりの数がいた観光客もあれよあれよと減っていく。
ガイドブックによると、アルバイシン地区はあまり治安がよろしくないそうで。
展望台にたどり着く前に、びびって丘を降りてしまった。
その後、イスラム建築風の土産物屋が並ぶアルカイセリアやらをそぞろ歩き。こちらはまだ観光客でごった返していて、ちょっぴり安心。
ちなみに少し歩いてみて思ったが、マドリードに比べると、やはりグラナダは田舎である。栄えているのは狭い区域だけで、いかにも観光だけで成り立っている街に見える。すべてがどうにもスマートさに欠けるように感じるのも、街ゆく人々の大半が観光客だからということなのか。
また、日本の田舎のヤンキーよろしく、悪ガキは見た目どおりわかりやすく悪ガキなのも、“田舎感”を強める一因のようだ。
アルハンブラ宮殿に行く前に夕飯でもと入ったバーガーキング(そういえばスペインではバーガーキングをマクドナルドと同等、いやそれ以上に見かけた)の店内で、十代半ば程と思しき5、6人が、時にだるだると、時にギャーギャー騒ぎながら、ポテトを食い散らかし、床にテーブルにまき散らしていた。ヨーロッパ各地で数々のファストフード店に入ってきたが、こういうガキんちょに遭遇するのはじめてというのは、ほんとうにたまたまなのかどうか。
ただ、乗ったはいいが、ガイドブックには“コロン大通りまで行く”としか書かれておらず、どこで降りればいいのかがわからない。いったいバスはコロン大通りのどこまで行くのか。いやそもそも、降りるべき停留所を知ったところで、初めての土地では、そこが果たして目的の停留所なのかどうかは判別できない。
不安にかられながらしばらくバスに揺られていると、一際広い通りに出て、なにやら大きめな広場だか公園だかの手前の停留所でどっと客が降りていく。
束の間逡巡した後、ええいままよと、流れに乗ってバスを降りてしまったが――手持ちのガイドブックの地図と、実際に見える景色がどうにも一致しない。周囲をぐるぐるまわり、あちらへ行ったり、こちらへ来たりして――どうやらわたしは中心部からは相当手前で降りてしまったらしいことが、うっすらとわかってきた。たしかに今いる通りはコロン大通りではあるのだが、予約した宿は、この通りをずっと行った先のようだ。
ま、とりあえず、現在地と進むべき方向はなんとなく把握できたし、良しとしようか。
迷い迷って30分。また歩き始めて更に30分。1時間かかって、やっとたどり着いた、Hotel Montecarloなる宿。
朝食なしとはいえ1泊€36と格安で、さてどんなもんかと不安ではあったが、ウィーンでの宿同様、部屋はじゅうぶん清潔で、男ひとりで泊まるぶんにはなんら問題のない、ごくごく普通のホテル。
レセプションの若いあんちゃんの英語が、日本人のカタカナ英語にも似た下手さで、かえってわたしには適度に通じやすく、ありがたかった。
さて、道に迷ったおかげで、すでに時刻は17:30。アルハンブラ宮殿の見学は20:30からではあるが、せっかくだから街歩きもしておきたいし、そうするとあまり余裕はぶっこいていられない。荷物を置いて、早速宿を出る。
グラナダの名所といえば、アルハンブラ宮殿だけではなく、世界遺産にもなっている丘の上のアラブ人街、アルバイシン地区もある。
アルハンブラ宮殿が望めるという展望台目指して闊歩していたが、入り組んだ街並みに方向を見失い、あれよあれよと日が暮れていく。
それなりの数がいた観光客もあれよあれよと減っていく。
ガイドブックによると、アルバイシン地区はあまり治安がよろしくないそうで。
展望台にたどり着く前に、びびって丘を降りてしまった。
その後、イスラム建築風の土産物屋が並ぶアルカイセリアやらをそぞろ歩き。こちらはまだ観光客でごった返していて、ちょっぴり安心。
ちなみに少し歩いてみて思ったが、マドリードに比べると、やはりグラナダは田舎である。栄えているのは狭い区域だけで、いかにも観光だけで成り立っている街に見える。すべてがどうにもスマートさに欠けるように感じるのも、街ゆく人々の大半が観光客だからということなのか。
また、日本の田舎のヤンキーよろしく、悪ガキは見た目どおりわかりやすく悪ガキなのも、“田舎感”を強める一因のようだ。
アルハンブラ宮殿に行く前に夕飯でもと入ったバーガーキング(そういえばスペインではバーガーキングをマクドナルドと同等、いやそれ以上に見かけた)の店内で、十代半ば程と思しき5、6人が、時にだるだると、時にギャーギャー騒ぎながら、ポテトを食い散らかし、床にテーブルにまき散らしていた。ヨーロッパ各地で数々のファストフード店に入ってきたが、こういうガキんちょに遭遇するのはじめてというのは、ほんとうにたまたまなのかどうか。
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