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4日目のこと・3 ~マドリードの空港から宿までのこと~ [はじめての複数国周遊~スペイン編~]

 16:15。定刻どおりにマドリード・バラハス空港に到着。予約してある宿にむかうべく、地下鉄駅へ。
 さぁいよいよ、この旅最大の懸念である、スペインの治安に挑む。

 大きな荷物を抱えているために一目で旅行者とわかってしまう空港~ホテル間の移動は、どの国へ行っても注意すべきではあるのだろうが、こと、このスペインに関してはどのガイドブック、インターネットサイトを見ても注意喚起の扱いが大きく、ともすれば渡航を諦めさせようとしているのではないかとすら思えるほどである。

 内心ビクビクしながらも、なるべくキョロキョロせず、大股歩きで堂々と、“おれは旅なれてるんだゼ”と、身体で表現しているつもりで、地下鉄駅へむかう――そんなにビビっているのなら地下鉄を使うなという話だが、そこは貧乏ドケチ旅行者のわたしである。安くあげられるに越したことはない。

 ところが、いざ地下鉄駅に着いてみると、これが拍子抜けするくらいどうってことない。
 ――初めての街で初めて地下鉄に乗ったときのことは、だいたい同じような記述になってしまっているが、ここでもあえて書かせてもらおう――
 駅構内も車内も、多少の暗さ、汚さが見えるものの、それでも日本の地下鉄と比べて大差はなく、不快感は起こらない。時間はシエスタをとっくに終えた夕方とあって、人も多く、恐い雰囲気はない。ましてや、さすがに空港駅での乗降である。あたりは大きな荷物を抱えた人だらけであり、わたしもそこに紛れてしまって、旅行者狙いのスリ、強盗なんぞ、恐れるには至らない。
 空港線である地下鉄8号線から9号線、さらに2号線と乗り換え、あたりに他の旅行者が見えなくなり、わたしの姿も目立ち始め、少々不安感が募ってきたころ、目的のセビーリャ駅に到着した。逃げるように地上へ出る。

 で、予約している宿だが、地図で見るかぎり、道の奥まった場所にあり、わかりにくそうなうえ、“施設が建物の一部でしかない”というオスタルの性質上、よく目を凝らして看板を見ていないと、見逃して通り過ぎてしまう恐れがある――ま、実際、宿がなかなか見つからず、20分ほどさまよい歩いてしまったのだが、なんとか発見、到着した。

Astoria Hostal Madrid



 なんとなーく不安になり、エレベーターは使わずに階段であがった5階。こ奇麗、こざっぱりしたレセプションでチェックインし、通された部屋は、決して広いとはいえないまでも、荷物の少ない男ひとりにはじゅうぶんであり、清潔感も申し分ない。
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 いま思えば、ローマでの宿も、つくりはオスタルだったわけだが(施設が建物の1フロアだけだった)、あの暗くて窮屈な部屋に比べれば、雲泥の差がある。価格も1泊€30弱。なーんの文句もございません。

 当初のビビりからはほんの少し開放されたとはいえ、それなりの緊張感を持ちながらのこの宿までの道のり。疲れがドッと押し寄せてきた。椅子に座り、しばらくぼけっとする――が、あぁいかん。時間がもったいない。マドリードには、あまり多くの時間を割いていないのだ。
 時間はすでに午後6時前。急ぎ宿を出て、最初の目的地にむかった。
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