出発までのこと~旅の動機と計画~3 [はじめての複数国周遊~準備編~]
とはいえ、ヨーロッパまでの航空会社は最初から2社にしぼっていた。ANAマイルが貯まるスターアライアンス系列で、その中でも(ヨーロッパの航空会社の中でも)比較的安いスイスインターナショナルエアラインか、オーストリア航空である。
で、乗り継ぎ、途中降機するとなると、スイスエアならチューリッヒ、オーストリア航空ならウィーンになるわけだが、こりゃどうしたってウィーンだろう。
いや、こう考えるもっと以前――イタリア旅行時のウィーン乗り継ぎの際、“次もオーストリア航空を使って、次こそはウィーンに滞在して、そしてスペインへ”と、ぼんやりとではあるが計画していたのだ――
とかくこの世の人々は、なんにでも“世界三大○○”とつけたがるもので、例にもれず美術館も、世界にごまんとあるのにもかかわらず、むりやり三館にしぼられ、巷間に伝えられている。にわか・えせ・自称美術ファンであるわたしとしては、とうぜん、すべて観てみたいと思うわけだが――どんな文言をみても、必ずあげられるのはルーヴル美術館だけで、他ふたつはてんでバラバラ。所蔵品の数、質、歴史など、なにを比較するかで大きく変わってくる。
エルミタージュ、メトロポリタン、ロンドンナショナルギャラリー、ヴァチカン、ウフィツィ・・・、枚挙にいとまがない。
あぁ、めんどくさい。全部行っちまえば文句はないだろう。
とりあえずルーヴル、ヴァチカン、ウフィツィには行ってるから、これはよし。
じゃ、次は。
三大美術館としてルーヴルの次によくあげられるのがプラド美術館である。“三大”など関係なく、今回の旅のメインイベントとして行くから、ここもよし。
もうひとつ。
三大美術館候補として、プラドほどではないにしても、比較的よくあげられるのが、ウィーン美術史美術館である。
『ルーヴル・プラド・ウィーン美術史美術館』
というのが、わたしがよく目にする世界三大美術館セットでもある。ここも行ってしまえば、ひとまず“制覇”と思えなくもない。それにプラド同様、じつに興味深い作品がそろっているので、“三大”は関係なく、そもそも行ってみたい美術館のひとつであった。
さらにくわえて、にわか・えせ・自称クラシック音楽ファンでもあるわたしである。
毎年々々、元日にあんな映像をみせつけられて、かの地を夢見ない音楽ファンがどこにいよう。
ウィーン、行かいでか。
――さて、航空会社選びである。こうなるととうぜん、オーストリア航空だけを使って成田~ウィーン~マドリードとたどるのが、時間面をみても費用面をみても最善となるわけだが、
ちっ
オーストリア航空に“ウィーン~マドリード”路線がない。
“ウィーン~バルセロナ”ならあるのだが。
うーん、バルセロナ。用事がない。サグラダファミリアくらいだな、みてみたいの。
“せっかくスペインまで行くのだから”という思いもあるのだが、これ以上滞在都市を増やすのには、金も時間も足りない。
スイスインターナショナルならマドリード行きがあるのだが、気分はすでにウィーンに向いているので、もうここは変える気が起きない。
さて困った。どうしたもんだろう。
で、乗り継ぎ、途中降機するとなると、スイスエアならチューリッヒ、オーストリア航空ならウィーンになるわけだが、こりゃどうしたってウィーンだろう。
いや、こう考えるもっと以前――イタリア旅行時のウィーン乗り継ぎの際、“次もオーストリア航空を使って、次こそはウィーンに滞在して、そしてスペインへ”と、ぼんやりとではあるが計画していたのだ――
とかくこの世の人々は、なんにでも“世界三大○○”とつけたがるもので、例にもれず美術館も、世界にごまんとあるのにもかかわらず、むりやり三館にしぼられ、巷間に伝えられている。にわか・えせ・自称美術ファンであるわたしとしては、とうぜん、すべて観てみたいと思うわけだが――どんな文言をみても、必ずあげられるのはルーヴル美術館だけで、他ふたつはてんでバラバラ。所蔵品の数、質、歴史など、なにを比較するかで大きく変わってくる。
エルミタージュ、メトロポリタン、ロンドンナショナルギャラリー、ヴァチカン、ウフィツィ・・・、枚挙にいとまがない。
あぁ、めんどくさい。全部行っちまえば文句はないだろう。
とりあえずルーヴル、ヴァチカン、ウフィツィには行ってるから、これはよし。
じゃ、次は。
三大美術館としてルーヴルの次によくあげられるのがプラド美術館である。“三大”など関係なく、今回の旅のメインイベントとして行くから、ここもよし。
もうひとつ。
三大美術館候補として、プラドほどではないにしても、比較的よくあげられるのが、ウィーン美術史美術館である。
『ルーヴル・プラド・ウィーン美術史美術館』
というのが、わたしがよく目にする世界三大美術館セットでもある。ここも行ってしまえば、ひとまず“制覇”と思えなくもない。それにプラド同様、じつに興味深い作品がそろっているので、“三大”は関係なく、そもそも行ってみたい美術館のひとつであった。
さらにくわえて、にわか・えせ・自称クラシック音楽ファンでもあるわたしである。
毎年々々、元日にあんな映像をみせつけられて、かの地を夢見ない音楽ファンがどこにいよう。
ウィーン、行かいでか。
――さて、航空会社選びである。こうなるととうぜん、オーストリア航空だけを使って成田~ウィーン~マドリードとたどるのが、時間面をみても費用面をみても最善となるわけだが、
ちっ
オーストリア航空に“ウィーン~マドリード”路線がない。
“ウィーン~バルセロナ”ならあるのだが。
うーん、バルセロナ。用事がない。サグラダファミリアくらいだな、みてみたいの。
“せっかくスペインまで行くのだから”という思いもあるのだが、これ以上滞在都市を増やすのには、金も時間も足りない。
スイスインターナショナルならマドリード行きがあるのだが、気分はすでにウィーンに向いているので、もうここは変える気が起きない。
さて困った。どうしたもんだろう。
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