ぬえ [感想文]
奇しくも東京では雨が降っている。
いいねぇ。“雫”にふさわしいねぇ。
と、思っていたら、雫どころではなく、どしゃ降りになった。
ま、どうでもいいが。
で、無事発売。無事購入。
手にとって第一声、
「あ、厚い、アツイぜ!」
といいたいところだったが、それほどではない。
いや、他の作家のものに比べればじゅうぶんぶ厚いのだが、どうやらわたしはマヒしてしまっていて、鉄鼠級の厚さでないと物足りなくなってしまっている。ま、おもしろけりゃなんだっていいんだけど。
で、手にとって、まずは京極堂シリーズに慣れたひとなら必ずするであろう行為に及ぶ。
本編の最後のページをみないように、裏表紙から開いていく。
うん、やっぱりあった。
次回作のタイトルは、
『鵺の碑』
ヌエか。比較的メジャーどころがきたね。
『陰摩羅鬼の瑕』が、一作目『姑獲鳥の夏』と少し関連づけられた話になっていたのを考えると、『邪魅の雫』は二作目『魍魎の匣』となにか関係してくるのではないかと勝手に推測していた。『今昔画図続百鬼・明』では、邪魅は魍魎の隣りに掲載されており、コメントも、
邪魅ハ
魑魅乃
類なり
ときたもんだから、こりゃ勘ぐりたくなる。
とうぜん、『邪魅の雫』は買ったばかりで読んでないのだから、まだなんともいえないが、推測があたっていたのだとしたら、やっぱり『鵺の碑』は、三作目『狂骨の夢』とかかわってくるのではないのか?
さっそく『画図百鬼夜行』の“鵺”と“狂骨”をあたってみたが、それだけではとくにわかりやすい関連は見出せず。
うーん、わたしの知識が足りないだけか、そもそも関係がないのか。
ま、とりあえず先に『邪魅の雫』を読めってはなしだ。
はい。
ということで、しばらく読書します。ほっといてください。
読了です。
うん、やっぱり関わってましたね。
by まぬを (2006-09-27 10:40)
おう、まだ何もいわんでくれ。
by homerun (2006-09-27 19:27)