出発までのこと・1 [はじめてのパリ~ひとりでできるもん~]
これからフランスひとり旅の詳細をしるしていきたいと思います。で、どこからかこの記事を見つけ、参考にしてしまう方もいるかとは思いますので、念のため初めにプロフィールを。
身長163cm 体重48kg 29歳(たぶん)
性別・男ではあるが、誰がみても弱そう。とくに欧米人からみれば・・・。
小心者。ケチ。
国内旅行は頻繁にするが、海外旅行は過去2回だけ。ひとり旅はハワイのみ。
フランス語はあいさつぐらいしかわからず。英語も空港とホテルで最低限必要になるであろう言葉しかしゃべれず。ヒアリングはできない。
渡航時期は2月末。現地での服装は常にうす汚いウインドブレーカーとジーンズ。装身具など金目のものはいっさい身に付けず。腕時計すらなし。観光時はポシェットともいえるくらいの小さなバッグをたすき掛けして、中には地図のみ。
という男のひとり旅です。同じような境遇の方がいるかどうかはわかりゃしませんが、参考までに。
ということで、本編。
↓では、“ふと思い立って、ふらっとでかけてみた”と、かっこつけて書いてみたが、小心者のわたしにそんなことできるわけもなく。
“ふと思い立った”のはまちがいない。
1月末。
「そうだ、モンサンミシェルいこう」
ノルマンディの湾に浮かび、そびえたつその造形を知って以来、機会があれば行ってやろうと思っていたが、それが今なのだ。
イキたいときがイクとき。
とりあえず行き先は決まった。
しかしここから苦悩の日々が始まる。
金もなければ度胸もない、突然旅にでることを決めたこともありいっしょにいく相手もいない(事前に計画したところで相手がいないことにかわりはないが)、あるのはヒマだけというわたし。フランスなら手っ取り早くパッケージツアーでいくのが安くて安心ではあるが、オフシーズンとはいえ、料金が安いのは1月までで、以降はケタ違いに高くなっていく。なおかつ申し込みも2週間前までというのがほとんど。また、ひとり部屋料金は、どのツアーも2万円以上の加算。だから金ないんだってば。
それに、わたしはフランスにいきたいのではない。モン・サン・ミシェルにいきたいのだ。
モンサンミシェルへはパリ発着の日帰りバスツアーが2万円前後でいくつかあるが、どれも早朝発、深夜着、現地滞在2~3時間程度。パリ旅行のオプションとしてはいいが、メインにするにはちょっと・・・。モンサンミシェルに1泊できるツアーもあるにはあるが、これがべらぼーに高い。
で、パックはあきらめ、個人旅行に。
・・・するのはいいが、フランス語はおろか、英語すらおぼつかないわたしが個人で容易にいける場所なのであろうか、モン・サン・ミシェルというところは。
そこで調べてみたら、いろいろな情報サイトが検索にひっかかりました。
さすが一大観光地だけあり、容易にいけるようになってるのね。
パリからTGVでレンヌ。そこから直通バス。簡単じゃないの。
とりあえず、交通手段はだいじょうぶそうだ。ならば次は宿。これを確保できなければ、日帰りバスツアーでも一緒である。
島内や周辺にホテルがあるのは知っていたが、数がそんなにあるわけではなく、早めの予約が必要との噂をきいていた。しかし調べてみたら、様々な格安ホテル予約サイトで容易に空き部屋を発見。価格も思っていたほど高くない。どうやら、島が海に囲まれる大潮の日や夏場の観光シーズン以外はどこも容易に泊まれるようだ。
ということで、モン・サン・ミシェル行きの目処は立った。あとは予約。わたしには「現地にいってから予定やホテルを決める」ということができるほどの語力も度胸もないし、そんな余裕をもてるほど長期間滞在するわけでもない。よって、まずは航空券の価格と空席状況からおおまかな日程をすべて決めて、宿やらなにやら、日本からでも事前に予約できるものはすべてしていったのだが、TGVも日本から予約。
予約サイトに日本語は1文字も見当たらないが、ほんの少し英語が読めればどうにかなります。実際どうにかなりました。
早めの予約なら、直前で現地購入するよりはるかに安く、“Prem’s”なるシステムも、予約後パソコンに表示される画面をプリントアウトしたものがそのままキップとして通用するもので楽ちん。当日の詳細は後日また記すつもりだが、現地でも何もする必要はなく、そのプリントアウトした紙を持って直接乗車(改札がないので)、検札にくる車掌に顔写真付の証明書と一緒にみせるだけ。車掌に「ぼんじゅー」とあいさつするぐらいで、他に会話は必要なし。楽ちん。
そして宿の予約。モンサンミシェルの宿はあまり選択肢はないのであっさり決めたが、問題はその前後のパリでの宿泊先。苦悩はここからである。
3/2へ続く
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