渋谷の中心で [きょうの敬遠]
この世に生をうけて二十云年のわたしは、生まれも育ちもずっと東京であるが、鉄道の乗り換え以外で渋谷にいったことがない。
いつの頃からか秋葉原がホームグラウンドとなっていたわたしは、“こっち側”の人間としてひたすらその操を守りつづけてきたのだが、本日あっさりと破られてしまった。
↓の記事の会場は渋谷。しかもパルコときた。おしゃれビルに踏み入れる足の震えは最後まで止まらなかった。
「目的は活版印刷の展覧会」ということを自分への言い訳として何とか耐えたが、やはり“こっち側”の人間としてのハクが落ちてしまったことは否めず、たいへん悔しい。
以前、みうらじゅんと安斎肇の絵を観るために、友人とふたり、泣く泣くラフォーレ原宿デビューをしたことがある。このときもあまりにも悔しかったので、まず“こっち側”の人間の意地で、混雑する表参道を迷惑も顧みず自転車で突き抜け、ラフォーレ前に乗り付けるという暴挙に出てみた。「どうせ原宿にいる奴らなんぞ皆田舎者なんだろ?」と東京極東地区に住む精神的田舎者の我々は人ごみを蹴散らした。
それだけにあき足らない(かといって小心者の)わたしがとった次の行動は、いちゃつくカップルを自転車で追い越す際に、屁を浴びせることであった。友人に「やったよ。おれやったよ!」と言い放ったときの虚しさといったら・・・。
で、今回。同行のA女史は気付かなかったであろうが、えー、やってやりましたとも。
スクランブル交差点のまんなかで屁をこいてやった。
誰にというわけでもなく、渋谷の中心で「ざまあみろ」とさけぶ心の声のわびしさといったら・・・。
なーんと!
by A (2005-10-11 12:36)
えー、こっそりと。
by homerun (2005-10-12 03:44)