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夏バテ解消に [きょうの敬遠]

 あれはもう5年前になるのか。
 仕事を辞めて屋久島へひとり旅にでた。

 往きはよいよい帰りはこわい。

 鹿児島から東京まで、青春18キップで4日かけての長い長い帰路。
 途中、辞めた仕事で知り合い、お世話になった名古屋の知人をお食事に誘った。その日住之江で行われた競艇・賞金王決定戦で勝っていたこともあり、ただ自分が食いたいだけでひつまぶしをご馳走した。

 そして今日。
 とある事情で(聞くところによるとすごい事情)上京していたその知人ふたりから、5年前のひつまぶしが、グレードアップして返ってきた。

 日本橋のとあるおしゃれファッションビルの上。だるだるのシャツを着たむさくるしい男3人のなんと場違いなことか。
 予約していたせいか個室が用意されていたのだが、これなら店側も好都合であったろう。店のイメージを明らかに損なう、みすぼらしい男3人を、他の客に見せることなく個室に隔離しておけるのである。
 緊張でお茶を持つ手が震える。料理も付け出しから順番に出てくる。その度に給仕が部屋に侵入していちいち料理の説明をしてくれるのだが、わたしらも「はあ、はあ、そうですか・・・」としかいえず。
 いやでも、うまいもんはうまい。普段味わうことのないブルジョワな雰囲気と、値段が及ぼす緊張感が脳を刺激し、味覚にも影響してくるのかどうか。それにタダ飯ほど、うまいもんはないわけで。
 開花宣言さん、片羽絞めさん、ごちそうさまでした。

 ちなみに。
 名古屋在住の人間が、東京のうまいひつまぶし屋を探し、東京在住の人間を案内する、というおかしな状況であったわけだが、次はわたしが名古屋でもんじゃ屋を探して案内するということで話は収まった。


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