人生 ことがうまく運んだためしなし

　ロンドンじゃ大変なことになってるが、日本の一部ではこれで大変なことになっている。たった１回の公演で、さして大きなハコでもないとは、まったくセンセイも意地が悪い。チケットのプラチナ化は必至である。おかげで開催決定からここ１ヶ月は、このチケットを購入できるかどうかだけに気を奪われる毎日であった。
　競争率をなるべく下げんがため、このブログが何ら影響を及ぼさないことはわかっていながらも、やるだけのことはやっておこうと、まったくこの公演については触れずにいたのだが・・・。

　そんな努力も心配も水泡に帰した。

　抽選による先行発売はすべてハズレ。先着での販売だった電話先行も、つながった頃には予定枚数終了。
　で、先ほど開始された一般販売も、インターネットでは特に大きなタイムロスがなかったのにもかかわらず、購入の段階になったら予定枚数は終了済み。たった数十秒のできごとである。もちろん電話も数分は「たいへん混みあっております」のアナウンスが流れっぱなしで、つながった頃にはすでに予定枚数が終了。
　しょせん、くだらないスライドをみせてくるいちイラストレーターに向かって、いち作家が「あんた、どうかしてるよ」と言うだけのショーである。そのチケットが買えないだけで、なんだ、この人生を棒にふったような絶望感は。どうせこの公演はＤＶＤ化されるはずなのだが、そんなことでは慰めにならないほどこの１ヶ月は長く、その間に味わったヤキモキの残滓がやけに悲しい。
　これからキャンセル待ちとオークション監視の日々が始まる。まったく気が重い。