松井のホームランをみながら [TV観戦]
わたしはアメリカという国が大嫌いである。なんですき好んでドンパチおっぱじめるのか。なんでブッシュが再選してしまうのか。彼らがどういう思考回路をしているのか、わたしには理解できない。
それでも野球を生み、野球を文化として育んだ国としてのアメリカは、やはり偉大である。
「野球」と「ベースボール」は違う、とよくいわれる。確かに競技としての性質はまったく違う。しかし、その根っこにあるもの、文化としての捉え方は日米共通なのだということを、この映画のラストシーンは教えてくれる。
ことばを交わさずただキャッチボールをする、それだけのラストシーンでドラマとして一本の映画として成立させているのは、「キャッチボールとはボールだけを投げ合うことではない」という、競技を離れた野球「文化」、さらにその奥にある野球に対する感情、感覚の共通認識なのである。
野球経験者でなくとも、父子関係があまり円満でない男子なら誰もが涙するであろう、このラストシーン。ここでわたしが流す涙は、話の本筋による感動の涙であり、野球を通じてアメリカの人々ともわかりあえる部分があるという、うれし涙でもある。
はじめまして。
僕はこの映画、公開当時観たのですが、まったく面白いと思わなかった記憶があります。
野球大好きなのにどうしてなんだろう?
と思ったら改めて観てみたくなりました。
あ、ケビン・コスナーが嫌いだからかな。
by ken (2005-04-06 13:30)
はじめまして。コメントありがとうございます。
わたしも公開当時に観たのですが、そのときまだ中学生。おすぎが「男なら絶対泣ける」と絶賛してましたが、わたしには何がいいのかさっぱりわかりませんでした。おそらく当時は「父親との関係」というものを意識してなかっただろうし、キャッチボールはただのキャッチボールでしかなかったのでしょう。
しかし長じてから改めて観たとき、思わぬ号泣をしました。観終わったあと、父親と話したくなります。
by homerun (2005-04-07 02:59)