39時間27分の青春 [きょうの敬遠]
総収録時間15時間47分、DTF非童貞編、先ほどついに完聴!(イメージ出ないのね)
童貞編に比べたらさすがに笑えないだろうと思っていたら、名盤『野球』をはじめ、かなりとんでもない曲が収録されており、みごと「精神的童貞」の存在証明をしてくれていて値段以上に楽しめた。しかし、それはあくまで童貞編をふまえたうえでのこと。非童貞編は、童貞喪失に寂しさをおぼえるという、童貞編を聴いた者にしか理解できない奇妙な感覚を含めて楽しむもの。非童貞編を買うようなひとならすでに童貞編も持っているだろうが、もしこれから買おうとするひとがいるなら、必ず2本セットで購入するべきである。まぁけっこうな値段になるので、せめて童貞編だけでも聴いて欲しい。本編でも語られるのだが「この値段で童貞をひとり買えると思えば安い」(もともとインターネットラジオで無料放送されていたものなので、URLを載せようと思ったら、DVD発売と同時に放送終わってたわ)。
よく「ある男の半生を描いた・・・」というふれこみが用いられるが、このDTFほどふさわしいものはない。これは、あるひとりの童貞をこじらせた男の音楽というかたちを借りた生々しい日記であり、それを通して、童貞とはなにかと考えさせられ、さらには1970年代という時代を浮き彫りにする。センチメンタルな抒情詩であると同時に壮大な叙事詩でもあるわけだ。
というわけでAさん。あなたなら聴いて時間の無駄だったとは思わないはず。催促してるみたいでなんだがはやく童貞編を聴いてくれ。非童貞編貸せないじゃないの。
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