自分のペースで観るスライドショー

 　尊敬する人、あこがれの人が何人かいる。おなじみ司馬遼太郎や村田兆治。しかしこのふたりとわたしとは住む世界が遠すぎて、文字通りあこがれの存在でしかありえない。わたしにどれだけの才能があろうが、どれだけ努力しようが、ふたりには辿り着けない。住む世界、次元が違うのだから。
　で、逆にわたしの住む世界、こっち側の世界の頂点に君臨する人、わたしが敬愛してやまない人が、みうらじゅん。いまやわたしのライフワークとなりつつある仏像鑑賞も、この人の影響を多大に受けてのこと（和辻哲郎『古寺巡礼』が寺巡りのバイブルだった時代もいまは昔。若年の「見仏人」のほとんどは『見仏記』を読んでるはず）。
　そのみうらじゅんが写真集を出した。もちろんモデルではなく撮影者として。
　『アイノカテゴリー』
　いちおう写真集なわけだから、ことばでは説明しようがない。どの書店でもシュリンクがかかってないそうだから、とにかく一度みてほしい。こっち側の人なら必ずニヤリとするはず（爆笑できる類のものではない）。スライドショーをみたことがあるという真性こっち側の人なら、写真集の中身はほとんどが過去のスライドショーで公開された写真なので新鮮味を感じられないかもしれないが、しかし紙の上でみせられると違う趣があって、あらためて楽しめる。
　まぁ内容はこっち側の人しか楽しめないような実にくだらないものなので、万人におすすめするわけではない。あしからず。

コメント 3

天狗とか入ってるの？　いくら？　
by コウスケ (2005-03-10 10:19) 

　天狗はないが、ダッチワイフ、カメラおやじ、知るひとぞ知る「ヨーロピアン」とか。￥１６００＋税。おれにはかなり安い買い物だったね。
by homerun (2005-03-11 03:16) 

安い！　買ったぁ！　まさかここでみうらじゅん情報を交換するとは…。

ちなみにうちのサイトでも頻繁にみうらじゅんを取り上げているせいか、彼のファンが集まってきてる。わからん、俺の書く文章がみうらじゅんの世界観に影響を受けているからなのか？

暇なら東京タワーの公式にある「のっぽんギャラリー」見てみな。ひー！！　みうらさん！ってなるよ。

あー教えてくれてありがとね。
by コウスケ (2005-03-11 10:25)