菜の花忌に燃え上がるコレクター魂 [きょうの敬遠]
2月12日。本日は国民の祭日である。建国記念の日? 知らんね。たぶんそれは昨日のことだろう。
「菜の花忌」
いわずもがな。だって国民の祭日だもの。さっきわたしがそう制定した。
本日は、誰よりもこの日本という国を愛し、それゆえに行く末を憂いつつも、あたたかい視点で見つめつづけた大作家の作品、思索を振り返り、あらためて『この国のかたち』を考えようという、他の祝祭日よりはるかに現実的な意義をもった日なのである。
知らなかった方ももうおわかりだろう。わからないやつぁ非国民だね。司馬遼太郎大先生の命日である。常識でしょう。
今年1月『週刊司馬遼太郎 街道をゆく』なるものが創刊された。そこにある、シリーズについての紹介をそのまま引かせてもらうと
――本シリーズは、司馬遼太郎が1971年から25年にわたって「週刊朝日」誌上に綴った『街道をゆく』を、日本とアジアを中心のビジュアルな50冊に編集したものです。司馬遼太郎の旅と思索のハイライト部分を再録しながら、専門家による解説や、作家による新たな旅などを、数多くの写真や図版とともに掲載します。――
ビジュアルだと? そんなの『街道をゆく』本文で先生が十分に表現しつくしていて、読者のこころに鮮明に想像されている。
解説? 司馬遼太郎の思索を読者にわかりやすく解説できるのは、司馬遼太郎本人をおいて他にいない。作家による新たな旅などもってのほかである。
・・・でもしょうがない。いちおう創刊号ぐらいは買っておこう。おっ、沢木耕太郎、「脱藩のみち」歩いたの? なかなかおもしろいじゃない。ふーん。でも毎号は買わないよ。560円で全50冊はさすがに懐が・・・なによ、第2号は『湖西のみち』『近江散歩』って、『湖西・・・』は『街道をゆく』第1巻収録のやつでないの。しかも初期『街道をゆく』最大のテーマであるところの「日本人のルーツを探る」という面からみても、近江は出発点ともいえる土地である。しょうがない、買うか。でももうこれ以上は、お気に入りの旅が収録されたのしか買わない・・・あぁ、第4号『高野山みち』・・・。
そして昨日、「菜の花忌」イヴで高揚していたのか、勢いあまって定期購読を申し込んでしまった。朝日新聞め、あこぎな商売しやがる。司馬ファンは金持ってるオヤジばかりじゃないのだよ。なにがワイド版『街道をゆく』発売だ! 字がでかくなってるだけでしょ。・・・我がバイブル『モンゴル紀行』と『沖縄・先島への道』だけは買うか・・・。専用ファイル? それこそ先生の作品とはまったく関係ないではないか。しかもセットで4000円なんて・・・あぁ買うよ、買えばいいんでしょ!
http://www.shibazaidan.or.jp/
http://www.kaidou.net/
前日の記事との懸隔に爆笑しちゃった。今日がしばりょうの命日、さらには「菜の花忌」なる大変仰々しい日だったとは全然知らなかったな。つうかそういうこと書くんじゃなくてさ、なんちゅうそのそあのそうそう、自分が興味持ってるものにお金注ぎ込んじゃうのって何なんだろうね。お金ないのに、買うつもりなんざ全然ないのに、こんなの子供騙しだよとか思ってるのに結局は買っちゃう。で、定期購読申し込んじゃった(笑)?で、バインダー購入(笑)?うほっ、勇ましい。勢いが必要だからね。こういうのってたまにあるわ。「街道をゆく」かぁ、先月ヒストリーchでNHKスペシャル全48回の一挙再放送やってたけど、見なかったや。今度、週刊のやつ、立ち読みしてみよう(文庫本はなんか気が引ける)。
by eidansports (2005-02-13 00:03)
毎度あり!
by 書店員A (2005-02-13 00:13)