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山頂~大砂走り~御殿場口5合目~おしまい [はじめての富士登山]

 お鉢巡りで山頂をぐるりとして、吉田口付近の休憩所でおしるこをいただきながら一休み。
 外の気温はたいして高くはないようだが、とにかく日差しが強烈で、暑いんだか寒いんだか自分でもよくわからない。
 身軽にするためにも真冬の装備を解除し、上は長袖シャツ1枚のみにしてみたが、やはり体感気温に変わりはなかった。

 下山口をいったん通り過ぎ、人でごった返す浅間大社奥宮を眺めながら、木花咲耶姫(字はこれでよかったか?)のことを思いニヤニヤしてみる。

文庫版 塗仏の宴 宴の支度 (講談社文庫)

 ただ、読んだのはすでに何年も前なので、詳しいことまでははっきりとは覚えてないのが残念。読んでから登ればよかった。

 さて、下山。
DSCF6184_R.JPG
 登ってきたときはまだ暗かったのでわからなかったが、すごいところを登ってきたんだねぇ。

 宿泊した山小屋に戻ったのが午前8時半頃。遅い朝食をとる。この時間の融通のきき方も赤岩八合館のウリのひとつだそうだ。
 帰り際、女将さんに「○○さん、またいらしてね」と名前を呼ばれびっくりした。毎日入れ替わりたちかわり大量の客を捌いているであろう中、前日のチェックイン時にしか名乗っていないひとりの客の名前を覚えているというこの気遣い。リピーターが多いらしいのもうなずける。

 気分よく山小屋を後にして、引き続き御殿場ルートを下っていく。
 7合目を過ぎ、往きで辿ってきた宝永山へ続くプリンスルートを横目に進むと、いよいよ大砂走りに突入する。

 ここから砂地の急斜面を転がり落ちるように、1時間30分程で標高差1000mを駆け降りていくことになる。

 見渡すかぎりの砂礫。壮絶。
DSCF6211.JPG

 だけど爽快。


 つい数時間前までこのてっぺんにいたのに、自分の足で歩いて(半ば走って)、もうここまできているというのは、やっぱり壮絶だ。
DSCF6210.JPG

 山小屋での朝食をを含めても、たった4時間弱の下山を終え、御殿場口5合目に到着。
 頂上までは拍子抜けするくらい楽に辿り着けたが、下山も実にあっさりと終えることができてしまった。
 終わってみれば、寝不足というだけでたいした疲れもなく、翌日も筋肉痛になどならず、もうこれ以上何も書くことがない。
 ま、無事でなによりということで。
 なんとも幸せな富士初登山だったといえるだろう。

 ――ちなみに大砂走りは、もちろん全身砂まみれになります。下山後の入浴は必須。御殿場駅周辺には無料バスが出ている温泉もいろいろあるので、事前に調べておくとよいでしょう。
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