競馬と動物愛護

Yahoo=スポーツ 競馬 - インパクト完ぺき１１秒４～菊花賞

　それにしてもこの騒ぎよう。へたすりゃ単勝１００円戻しもあるかもしれない。
　待望のスターホースの出現だ。マスコミが騒ぎ立てるのはわかる。しかし、賭博の元締めであるところのＪＲＡまでが、特定の賭けの対象だけを持ち上げ、世間を煽るという、オッズに影響を及ぼすような行為は許されるのか？　ポスターやら、等身大ディープインパクト像作製やら・・・。
　ＪＲＡに「オグリキャップフィーバーよもう一度」などと思惑があるだろうことは、ＴＶＣＭをみればわかる。

　人が馬を愛すように、
　馬も人を愛している。

　虫唾が走る。
　その昔、ハイセイコーやオグリキャップ宛てに山ほどファンレターが届いた。
　この過去の名馬の例のように、馬を擬人化し、親近感をもたせ、スターホースにしたてあげたいのだろう。
　しかし、この擬人化という行為は、“馬”という存在を人間のレベルに並べるということであり、それは“馬”独自の存在価値を貶めていることになっていないだろうか。そんなに人間は偉いのか。

　人は（わたしは）確かに馬を愛している。
　しかし「馬も人を愛している」って、誰かわかる人がいるのか？　適当なこといっちゃいかんよ、ＪＲＡ。
　仮に馬に“愛”という感情があったとしても、金のために毎日走ることを強要し、怪我をしたら薬殺するような「人間」なんて存在を愛すわけないではないか。
　馬を愛しながらも、競馬関係者は生活の手段として利用し、ファンは賭博の対象とする。皆そのジレンマとたたかっているのだ。そうでないひとは、開き直って「数字が走っている」と思っているだけだ。
　きれいごとを並べるだけで、なんら現実をうつしていないこんなＣＭとキャッチコピーは、誇大広告じゃないのか。JAROに電話してやろうかしら。

　・・・はなしが大袈裟になった。とにかく、単勝１．０倍にはなってほしくないな、って、それだけです。みんなあんまりディープ買わないでね。