夢と現実 [TV観戦]
3/29放送BSアニメ夜話『映画クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲』
以前からオトナ論をぶっていたが、余計な説明や理屈はいらなかった。はなしは簡単。この『オトナ帝国・・・』のヒロシに号泣するひとがオトナである。
この21世紀はあの頃夢みていた21世紀とは違う。ビルの谷間を縫うチューブのなかを走るエアカーなんてどこにも見当たらず、ロボットのお友達アシモはアトムにはほど遠い。
あの頃はプロ野球選手になりたかった。パイロットになりたかった。いまの仕事は本当にやりたいことではない。
人生やりなおせたら・・・
いやしかし、それでも愛する妻がいて、かわいい子供がいる。この現実は無上の幸福であり、その家族のためにも営業で頭をさげて頑張る日常へと、こどものヒロシは父ヒロシへと帰っていくのである。
このシーンでヒロシといっしょに泣くのがオトナである。あの頃の夢は、寂しいけどこども達に託し、それが実現できるような希望をもてる環境をつくるのが、いま真のオトナに与えられている役割なのだ・・・あぁだめだ。思い出すだけで泣けてくる。ここでは『アニメ夜話』の感想を書くつもりでいたのだが、感情が昂ぶって番組評どころではない。我が家にはBSをみる設備がなく、録画したテープを見終わったのが先ほどということで時機を逸したし、また万博関連でタイムリーともいえるが映画自体は古く、もともと人気作でもあるため今さら作品評もなんなので、もうこのへんでやめておく。
とにかく『クレヨンしんちゃん』というだけで敬遠していたひと、観てくれ。期待しすぎると観終わった後がっかりしてしまうものだが、これは別。わたしも最初はひとにすすめられ、がっつり泣くつもりで観たのだが、目に涙を浮かべるどころではない。声をあげて泣いた。この歳になって嗚咽をもらす泣き方をするとは思わなかった。
映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2002/11/25
- メディア: DVD
これを見て泣ける人は素敵ですよ。健全ですよ。素晴らしい作品ですから。
ちなみに次の日放送のBSアニメ夜話『キャシャーン』でオーケンが歌ったのにもちょっと感動しました。そして初日の『エヴァンゲリオン』を見のがしたことがここ最近で一番の心残りです…。
by A (2005-04-01 23:02)
まぁ再放送を待とうではないか。
by homerun (2005-04-02 03:45)