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だからわたしゃ仏教徒じゃないんだって [TV観戦]

 『ルーヴル美術館ミステリー「モナリザはもう一枚あった」』
 いやブームになっちゃってるね。わたしゃこういうの大好きで、好きだからこそあまり期待せずにみたのだが・・・。
 興奮できたのは、噂にきいていたもう一枚のモナリザをブラウン管をとおしてだがみることができたことだけで、他は特に目新しい事実はなく。しかし世間一般は衝撃の事実として受け取るのだろうか。うーん、興味のないひとには知識が入りようもない分野なのかも。普段の会話でシオン修道会がどうとか、マグダラのマリアがこうとか出ようがないからわからんけど。

ダ・ヴィンチ・コード (上)
 これが売れてるってことはやはり一般には衝撃の内容なんだろうが、この『ダ・ヴィンチ・コード』だって、本編で主人公もいっているのだが、特に目新しい事実が書かれているわけではないのだ。今までさんざんモナリザ研究、キリスト研究はされており、関連の著書は掃いて捨てるほど膨大な数が刊行されている。『ダ・ヴィンチ・コード』はそこではすでに常識にもなっているような事実をもとに著者ダン・ブラウンが作った「暗号」を解いていくというだけの、けっこう子供だましな感のする話。また、名所、旧跡を舞台にした描写からは、日本の2時間ドラマ、旅情ミステリーを思わせ、なんだか安っぽくも感じさせる。
 研究書ではなくエンターテインメントのかたちをとったことで、事実に目をむけようとしない保守的なキリスト教徒や、キリスト教史に無知だった人々の目を開かせたということで本書の意義は大きいが、
レックス・ムンディ
もっと以前に、しかも日本で、更にエンターテインメントとしてももっと上質なものがしるされていたということがあまり知られてないのが悔しい。

 

 

 おお、いまさらこんなベストセラーの書評をするつもりはなかった。冒頭のテレビ番組ね。とにかく見所はもう一枚のモナリザだけで、他にこの番組独自の新発見などはない。タイトルには『ルーブル美術館ミステリー』とあるが、「もう一枚のモナリザ」はルーヴルにあるわけじゃなく、イエスの謎やらも直接ルーヴルに関わることではない。こりゃ無理やり『ダ・ヴィンチ・コード』ブームにつけこんじゃったか? さらにはどうしたことか、ルーヴル美術館館長や主任学芸員までわざわざご出演。世界の北野のネームヴァリュー発揮か? と思っていたら番組の最後に・・・。そういうことだったのね。


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